チャラくNIGHT?…75 ページ27
夜中に星川さんからケータイに着信があった
「宏光さん、宏哉さんがお戻りになられました、取り急ぎご連絡をと思いまして…夜分に申し訳ございません」
控えめな声がTELの向こうから聞こえる
兄貴が見つかった、ではなく《戻ってきた》という知らせにオレは浮き足立った
「そうなの!?兄貴今どこ?」
「本宅におられます、午前中にでも私が宏光さんお迎えに参ります」
「午前中なんか遅いって、オレこれから帰るよ!星川さん、兄貴に伝えて!」
「そうですね、すぐにでもお会いになりたいお気持ちは分かります…ではこれからお迎えの車を出させましょう、住職には私から詳細をお伝えします、宏光さんはご準備をお願いします」
「うん、わかった!兄貴にオレが戻るまで起きて待っててって伝えてよ!」
「クス…はい、必ず…」
そっからすぐに服着替えて、迎えが来るのを待った
星川さんから連絡があった住職が、離れのオレの部屋に来てくれて、兄貴が戻ったことをとても喜んでくれた
「コチラのことはお気になされず…宏哉さんが戻られて何よりでした」
「はい、ホントに良かったです、もしかして…て最悪のコト考えた時もあったので…」
「そうでしたか…では無事に戻られて安堵されましたね、お母上もさぞお喜びでしょう」
母さんの名前が出た時、オレはさっき藤ヶ谷太輔と交わした約束を思い出した
そうだ、花畑行くって…
「はい…あ、そうだ住職、藤ヶ谷太輔に明日花畑行けれなくなったって伝えてもらえますか?もう寝てると思うので、オレ一先ずこのままウチに戻ります」
「花畑…ですか?太輔と?」
不思議そうな表情をした住職に、オレは太輔との約束の経緯を話した
「昔…母さんの葬儀の日、オレ藤ヶ谷太輔と約束してたコトがあったんです、一緒に花摘みしてオレの母さんにその花見せに行こうって…オレその約束、忘れてて…なのにアイツはずっと覚えていて、あの花畑で花を育ててくれてたんです…オレやっと思い出して…明日、一緒に花摘みしようって…」
そう言いながら言葉が止まる…そうか、またオレの勝手で先延ばしに…
口ごもったオレに、住職は柔和な笑顔を向け頷いた
「ありがとうございます、幼い頃の他愛ない約束を思い出して下さっただけでも太輔は喜んでると思います、今は宏哉さんの方が先決です、太輔には私から伝えますので、どうぞ本宅にお戻りください」
そして、その優しさに甘えてしまった
すぐ戻るから…
この時は、本当にそう思っていた
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» お話は進んでおりますが、ハラハラ展開が少なくなってきたかもです、、宜しければ続き覗いて見て下さいませ!コメ大感謝です! (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメ返遅くなりましてゴメンなさい、ネタバレ注意と言うよりは、興奮しまくってあんま覚えてないのがホントの理由ですwwツアーDVD待ち遠しいですね!秋冬かなぁ、個人的には冬ドームとかしないのかなって思ってます、《スノド》の時みたいに! (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - こんばんは。広島参戦したんですね。ネタバレ注意って事で参戦出来ない私はツアーのDVD待ちになるのかな?お話の続きも楽しみにしてます。(^^) (2017年6月12日 1時) (レス) id: e94527389c (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 藤北かじゅさん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、多分大丈夫じゃないと思いますwwやー、どうしましょうね…でも行かずにいられないのが《渋みつ》なのです!ココは運命を信じます!宜しければ続き覗いて下さればと思います!コメ大感謝です! (2017年6月4日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
藤北かじゅ(プロフ) - お久しぶりです。あの渋みつちゃん、事務所行って大丈夫?すっごく気になって思わずコメントしちゃいました。更新楽しみにしています。 (2017年6月4日 21時) (レス) id: bcd1835547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年5月4日 12時