さくら風舞季…15 ページ15
「…昼間さ、銀行との取引に同行した時に組長にケータイ入ってきて…相手の名前確認した後、すげぇ困った顔になってすぐ部屋出ていっちゃってさ…なんかオレ気になって組長探しに行ったら《子どもが出来た!?》って、組長最初めっちゃ焦ってたけど、最後これで如月の三代目が出来たって喜んでた…《さくらこ、報告ありがとう》ってめっちゃ笑顔だぜ…信じらんねぇよ」
「聞き間違いじゃねぇの?」
「まさか間違えるかよ!…組長、今きっと《さくらこ》と会ってるよ、オレが送ってった場所って都内のホテルだし…」
「はあっ?マジか!?」
「どしよ千賀…、ミツ…知ってるわけねぇよな?」
「そりゃそうだろ、…いやまさか組長に限ってそんなコトって…」
「オレだってそう思いたいよっ!あの《ミツ命》の組長がヨソの女と…なんて、しかも子どもとか三代目にするとか、コレが夢なら覚めてほしい…ああもお、どうすりゃいんだよっ!?」
「シッ!騒ぐなって…とりあえず様子見るしか無いだろ?いいか、ミツには絶対知られないようにしなきゃだぞ!この話はオレ達だけの胸のウチに収めようぜ、松永さんにも!」
「そ、そうだな、松永さんに知られたら…、なあ組長とミツ離婚させられるかもっ!そんなコトになったら…オレこえーよ千賀っ!」
「だからっ!声がでけぇって!…オマエ組長迎えに行くんだろ、ちゃんと様子探っとけよ!」
「お、おお!…でも、オレ出来っかな…」
────……────…
気づいたら部屋に戻っていた…
頭の中…真っ白でなんも考えられない…
自分があの2人の話を聞いていたことすら、リアルなのかもわかんなくて…
太輔……どうして…
ズルズルとカラダの中心からチカラが抜けていって、自分が薄っぺらい紙になったみたいに床にヘタリこんだ
……チカラ、出ねぇ…立てない……
腰から下が鉛のように重くて、どうしても立てない…そのまま仰向けに寝転んで、腕を交差して目を覆い、視界の全てを遮った…
何も見たくない…
何も…感じたくない…
なのに、アタマの中は一つのワードで侵食され
逃れられなかった
「…さくらこ……」
太輔が眠りの中で呟いた名前の人は、太輔の子を宿してる…その子は次の如月の礎になる…たった一つの《命》であり《光》…
だよな…オレらには絶対に存在させることが不可能な《愛の証》
事実なら、オレは身を引くしかない…
そして…誰よりも早くその《新しい絆》を祝ってやらないといけないんだ…
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GAYASAKURA(プロフ) - 未来さん» ありがとうございます!はい、ご期待に添える展開になればいいのですがwww、また感想などございましたらお待ちしていますー! (2017年5月27日 19時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - それなら安心しました(^^)私、北藤はどうも苦手なんですよね!?m(._.)m one Kissも続き楽しみに待っていますね!?(^^) (2017年5月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 546aa22f8e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未来さん» 《姫ガヤ》なんだけどキメる時は《雄ガヤ》です!裏的シーンをどのレベルまで入れるかはまだ思案中なのですが、宜しければ続き覗いて見てくださいね!コメ大感謝です! (2017年5月27日 18時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未来さん» こんにちは!コメありがとうございます、お返事遅くなりましてゴメンなさい!はい、なんとかどうにかオールupとなりました、おフザケも入れてしまったのですがちょこっとでも楽しんでいただけたなら何よりです!えーと《one Kiss》ですが、もちろん《藤北》でーすw (2017年5月27日 18時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 久コメです。完結おめでとうございます!!小悪魔なミツが凄く可愛かったです(^^)one Kissも楽しみなんですけど、姫系なガヤでも、あくまでも、CPは藤北には変わりないんですよね!?m(._.)m (2017年5月27日 1時) (携帯から) (レス) id: 546aa22f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年4月30日 23時