One Kiss！！

チャラくNIGHT？…２０ ページ21

｢遅いっ！１０分後に来るように言いましたよね！｣
｢あ…はい…でもっ遅れたのって５分くらいだし、着替えてたら…｣

｢言い訳は結構です、ここにいる全員があなたが来るのを待っていました、あなたはここにいる人達の大切な時間を奪ったのです、一日の時間は誰しも同じです、あなたにはたった五分かも知れませんが、他の人にとっては貴重な時間なのです、そのような考えではココではやっていけませんよ、即刻改めて下さい｣

一発目から静かに《激おこ》してる藤ヶ谷太輔

そしてオレの前に来ると、イキナリ襟をガッと閉めて紐を結んできた

｢だらしのない、なんです、この作務衣の着崩しは！紐も結べないんですか？それから髪、前髪と後ろは結んで、手拭いをキチンと巻いて零れないようにしなさい！｣

そう言うと輪ゴムで前髪結ばれて、後ろも束ねられた、首の手拭いを取られぐるっとアタマ全体覆われて…

｢明日からはこの姿を守ってください、…あなたのせいでプラス10分時間がズレました、５人分で５０分、あなたの本堂掃除の時間を伸ばします｣
｢は？｣
｢では始めなさい｣

問答無用ってこの事か？
冷ややかな藤ヶ谷太輔の視線を睨み返し、オレは4人に付いて行った

｢はい、コレ！｣
って、渡されたのは雑巾…となんか猫じゃらしみたいなピラピラが付いた棒っきれ…

｢え、…掃除機は？｣
｢掃除機…って、そんなものココで使うわけないだろう｣
呆れ顔の坊主頭が四つ…

｢…はあ…なるほど、てかさコレどうやって使うの？｣
｢ハタキだよ、知らないの？｣
坊主Bが目を丸くして聞いてくるけど、何それ知らんしｗｗ
｢こうやって使うんだよ｣と坊主Cが出入り口の辺りをパタパタし始めた
｢へー、初めて見た｣

ふーん、こんなもんでホコリを落とすのか…

｢掃除したことないの？｣て一番年下っぽい坊主Dがキョトンとした顔で聞いてきた

ねぇな…マンションには兄貴が定期的に掃除が入るようにしてくれてたからな…洗濯も、通いの人がいて、オレが帰ったら畳んで置いてあった…

そかオレ…なんも自分でやってなかったんだ…

なんか…自己嫌悪…だな

｢ため息付いてないでサッサとやれよ！太輔様はお忙しいんだ、オマエのせいで何分遅れてると思ってる？｣

坊主A…めっちゃ怒ってるし、ムカ着火だし

ついでにオレのコトは嫌いっぽいな…



やってけんのかな…オレ…

前途多難………しょぼん…

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