４ぱにたん ページ5
｢いいか、カラダ張って教わったコトは絶対に消えねぇんだ！何があっても、オレらが先輩から本気で学んだコトをこれからも続けていけばいい、それがわかってれば大丈夫だ、揺れんじゃねぇぞ！｣
北山のゲキで、弟達の戸惑いや不安は払拭されたようだった
いつもそうだ…
最年長の自分の《揺れ》は、そのまま弟達に連鎖するコトを北山はイヤというほど知っている…
ブレない、揺れない、倒れない……北山のソレはホントに、第一級の耐震構造だと思う…
けど、そんな北山を見てるのが時々辛くなる…
ホントは叫びだしたいほど苦しいコトもある筈なのに、全部飲み込んで隠してしまう…
《負けない自分》を見せてくる…
FINAL DAYが近づくほど、そんな北山の姿を見ることが多くなった
｢藤ヶ谷…｣
｢ん？｣
背中を向けたまま、オレの名前を呼んでくる
｢…《道しるべ》はさ、ずっと変わらねぇから
《道しるべ》なんだよな…｣
オレに聞いてるっていうよりは、言葉にすることで、自分に言い聞かせてるのがわかる
｢うん、そうだよ…｣
｢だよな、…なら見失うことはねぇな…なんも変わんねぇんだから……オレらも…｣
滅多に表さない…北山の心の綻びが少しだけ見えたような気がした
不安なのは、誰もが同じ…
アイツのその背中に、いつもの力強さを取り戻させてやりたかった、
｢当たり前だろ、オレらは７人横並び…それが覆ることなんかある訳ない…｣
オマエは一人じゃないから…
伝える言葉に想いを乗せた…伝わる様にと願いを込めた
｢…だよな、…サンキュ、なんか藤ヶ谷にそう言われると落ち着くわ！さて、帰るか…お前明日も舞台だろ、千秋楽まで気ぃ抜かずに体調気をつけろよ！｣
｢おう、頑張るわ！…あ、時間あったらまた…見に来れば…？｣
｢そだな、全員で見に行くのもアリかもな、じゃ、お疲れさん！オレ先行くわ！｣
｢おう、お疲れ！｣
キャップを被りバッグを斜め掛けにして楽屋を出ていく北山…
ああいうトコ、なんか未だに学生みたいだよな…
その後ろ姿を見送りながら、オレはチクリと胸に針を刺したような痛みを感じていた
見せない想い…
伝えられない言葉…
それでも時々……零れ出してしまう…
素っ気ない態度は、その裏返し…
重ならない視線は、悟られない為の自己防衛…
ふとサンタの袋が目に入る…
そういや願いごと叶う言葉あったな
何回呟いたらいい…？
ぱにたん…
いつか…キミと───
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GAYASAKURA(プロフ) - ぶぃ〜さん» いつからか、背中合わせにならなきゃいけなかったんだろうと、だから視点は違ってきたんですかね…。。８月31日、自分の気持ちがどう動くのか確かめます！コメ嬉しいです、過去作にも来てくださってありがとうございます！！良い週末をお過ごし下さいねー！ (6月9日 20時) (
レス) id: a6c9395ed2 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ぶぃ〜さん» おおお、連コメありがとうございます！！Candy BABYですね、書きましたねぇ、今読み返すとあまりのムチャ展開に切腹したくなりますー、藤北ぁぁ！の思いだけで書きまくりました笑笑、光の果ては…「ともに」見てくれていた時期があったと信じたいです。。 (6月9日 20時) (レス) id: a6c9395ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ〜(プロフ) - このタイミングだからこそ、余計にその言葉に胸が熱くなりました。そして涙腺も決壊です。 (6月8日 23時) (レス) id: e7ddc5fe3a (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ〜(プロフ) - 返信ありがとうございます。ブログ読みました何回も何回も……オレだけの…の中にあるみっくんが伊織さんへ言う言葉に「藤ヶ谷とオレ、この先もずっと変わらない…同じ光の果てを見てるから…っ」があるんですか、また本当に同じ光を見てほしいと願います。 (6月8日 23時) (レス) id: e7ddc5fe3a (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ぶぃ〜さん» 決めたのは去年の秋…ということですが、それまでも色々思う事があったんだろうな、と…、でもみっくんのことはこれからも応援していくつもりです！コチラのアカウントも置いておきますので、また宜しければ会いに来てやって下さいね！コメ本当に本当に嬉しかったです！ (6月8日 22時) (レス) id: a6c9395ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年1月5日 20時
