13話 ページ14
「二人して寝ちゃったなら…仕方ないよな…」
乗り過ごしても、文句言えないか…
「待つしかないな…」
ボソッと藤ヶ谷の声が聞こえてきた…
「…あの、ゴメンな…この前といい今日といい、メーワクばっかかけて…ちゃんとお礼も言えてなくて…藤ヶ谷のお陰で部活休まなくて済んでさ、レギュラー取れたんだ、感謝してる」
ペコッて頭下げたら、
「いいよ、…なら、良かったんじゃね」
ぶっきらぼうな口調だけど、そう言ってくれた
「あ、なぁなぁお礼したいから、何か考えといてよ!」
そして調子に乗るオレ、その言葉に藤ヶ谷はまた黙ってしまった
藤ヶ谷の感情のツボはよく分からない…
何を言えば笑ってくれるのか…どうしたら気分を害するのか…今までオレが会ってきた人とは、何だか違うように思えた
そのウチ、腕組みして俯いたまま目を閉じてしまって…やっぱりあのオーラは健在だった
することも無くて、何となく外を見ていると雨は止み、雲の切れ間から光が差してきた…
薄暗かった空は、少しずつその表情を変えてくる
この兆しは…もしや……?
あ、やっぱり!
「…っあ!スゲェ!…藤ヶ谷っ!藤ヶ谷起きて起きてッッ!」
目の前で起こるその自然現象に、オレは胸を弾ませ、寝てる藤ヶ谷を揺さぶって起こした
見せてあげたかった…違う…
一緒に見たかったんだ……
「…っんだよ、オレ眠ぃんだって」
「ね、凄いよっ、見て見てっ!ホラっ!」
袖引っ張って外に連れ出した
「…っ、う…わっ…スゲェ…」
「だろっ!でっけぇ虹…なあキレイだな、なぁなぁ藤ヶ谷、虹めっちゃキレイだなっ」
広い空にコンパスで描いたような半円形の《七色の奇跡》がオレ達の目の前にあった
「こんな虹が見れるなら、バス乗り過ごして良かったな!」
「おま、トコトンポジティブだな」
「えーそうかな、なあ藤ヶ谷さ、虹の向こうに何があるとか考えたコトある?」
「虹の向かう?…ねぇな…」
「オレさ、虹の向こうには絶対会わなきゃいけない誰かが待ってる気がするんだよね」
「ふーん…」
「あ、ねぇ藤ヶ谷、この位置にいてよね、んで…コッチ向いて!そうそう、そのまま…撮るよッ、ハイッ!…そんで今度はオレっと、インカメラッッ!…よっしゃ!」
スマホ弄ってるオレを、藤ヶ谷は首傾げて見てくる
「お前、何してんだ?さっきから」
「ん、これをアプリ使って仕上げると…ほら、虹のコッチと向こうにオレと藤ヶ谷いるよ!アハ、コレって運命の出会いみたいだな!」
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GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 宜しければ最後まで見守って頂ければ嬉しいです!コメ大感謝です! (2018年4月9日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» こんばんは!コメ有りのお知らせが来て、ビックリしましたーw再読ありがとうございます!なんか恥ずかしいw、設定がブレまくってるので、その辺は大目に見て下されば有難いですw恋蕾は、vol.5に入ることが決定でございます、相変わらず無駄エピ増えてますが (2018年4月9日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
daimomm(プロフ) - こんにちは!恋蕾で胸がざわざわして落ち着かないので、二人の原点を再訪しました。二人の絆を再確認して、恋蕾で来るであろう衝撃(?)に備えようと思います!恋蕾がUpされるまでに読みきれるかな・・ (2018年4月9日 17時) (レス) id: 4014bb6c4e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - さらさん» こんばんは!コメありがとうございます!藤北、どうにか仲直り?出来そうな予感w勘違い過ぎるみっくんに、太ちゃんどうやって気持ち伝えさせようか思案中です、ユルユル更新となっておりますが、どうぞ宜しくお願い致します!コメ大感謝です! (2016年12月3日 18時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
さら - ピュアな北山くんにキュンとします!でも違うよ、なんでそうなった!?って突っ込みたいくらいのすれ違い(困)辻褄が綺麗にあってしまう見事なすれ違い、というか勘違いに藤北ぁーーーってなってます。作者さんが大切にこのお話を進めているのを感じ、応援しています (2016年12月3日 12時) (レス) id: 711613c946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2016年11月13日 22時