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15話 ページ16

「お前さ、誰にでもそうなの?」


え、藤ヶ谷イラついてる?
なんか…オレ、また怒らせた…のかな…

ショボン…てなりかけた時

藤ヶ谷が、仕方ねぇなぁてみたいにちょこっと首傾げた

「…だからぁ、直ぐワンコロみたいに懐くなって言ってんの…勘違いされっぞ…」
「…勘違い…?何の?」

言われてることが分からなくて、藤ヶ谷の顔マジ見したら、また呆れた表情された

なんか、オレといると藤ヶ谷こういう顔よくするよな…オレって、やることなすこと藤ヶ谷の《おこツボ》にハマんのかな……
...(lll-ω-)チーン


「わかんないならいい…行くぞ、あと5分くらい」
「藤ヶ谷歩くの早いんだもん」
「それくらい付いてこいよ、サッカー部が泣くぞ」
「ボール追っかける時は、お前より早ぇし!」
「なんだそら、ネコかっ!」
「あ、タマなら別にいる!」

ブッ…と藤ヶ谷が吹き出した
そのままケラケラ笑ってて…

ソレは、オレが初めて見る藤ヶ谷の笑った顔…



あ、藤ヶ谷ってこんな風に笑うんだ…
なんか好きだな…この笑い方って、素直にそう思った

そしたら、藤ヶ谷がオレから目逸らした

「あんま見んな…」
「え?」

「おま、いちいちガン見し過ぎ!そのでっかい目ん玉でマトモに見てくんな!」
「……?」

「………だろ…」


最後の言葉は、何て言ったのか聞き取れなかった…

「…も、行くぞ!付いてこれねぇなら、そのまま端っこ持っとけ!」
「うん!」

一応お許しが出たので、オレはまた藤ヶ谷のブレザーの端っこに手を添えた

「…マジ、タチ悪っ…」
「え?」



「…誰もいないね…」

藤ヶ谷が連れてきてくれた場所には、広めの運動公園があった

バスケとテニスのコート…その奥にはサッカーゴールが見える…

けど、殆ど人気は無い…

「平日昼間だしな…こんなもんだろ」
「そうだけど、…ここで何すんの?」

時間潰せるようなものは何も無い…あのバス停にいたのとあんま変わんないんだけど…

キョロキョロしてると、藤ヶ谷がオレを見てきた、なんか…ブラックなコト企んでる顔…

「…オトコ二人でいてやるコトなんか、決まってんだろ…特にお前、オレにめっちゃ貸しあるよな」

え、ナニ?なんか怖いんですけど…

「そういやお礼…してもらってないしな…」
「う、うん…」

ニヤリと藤ヶ谷の口角が上がる…
このキャラ変はナニっ!?

「カラダで払えよ…」

……トンデモナイ言葉が降ってくる

「か、カラダッッ!?」


えええええ、藤ヶ谷って…ソッチなのッ?

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GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 宜しければ最後まで見守って頂ければ嬉しいです!コメ大感謝です! (2018年4月9日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» こんばんは!コメ有りのお知らせが来て、ビックリしましたーw再読ありがとうございます!なんか恥ずかしいw、設定がブレまくってるので、その辺は大目に見て下されば有難いですw恋蕾は、vol.5に入ることが決定でございます、相変わらず無駄エピ増えてますが (2018年4月9日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
daimomm(プロフ) - こんにちは!恋蕾で胸がざわざわして落ち着かないので、二人の原点を再訪しました。二人の絆を再確認して、恋蕾で来るであろう衝撃(?)に備えようと思います!恋蕾がUpされるまでに読みきれるかな・・ (2018年4月9日 17時) (レス) id: 4014bb6c4e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - さらさん» こんばんは!コメありがとうございます!藤北、どうにか仲直り?出来そうな予感w勘違い過ぎるみっくんに、太ちゃんどうやって気持ち伝えさせようか思案中です、ユルユル更新となっておりますが、どうぞ宜しくお願い致します!コメ大感謝です! (2016年12月3日 18時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
さら - ピュアな北山くんにキュンとします!でも違うよ、なんでそうなった!?って突っ込みたいくらいのすれ違い(困)辻褄が綺麗にあってしまう見事なすれ違い、というか勘違いに藤北ぁーーーってなってます。作者さんが大切にこのお話を進めているのを感じ、応援しています (2016年12月3日 12時) (レス) id: 711613c946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2016年11月13日 22時

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