White Love … ５３ ページ5
｢…ン……さむ…｣
明け方のヒンヤリした空気が、微睡みが浅くなったオレを迎えに来た
大好きなモフモフ毛布の中に丸くなって、潜り込んだけど、背中にあるはずの気配が無くてオレは寝返り打ってそっちに向いた…
｢かずま…？｣
いない…ベッド脇の時計はまだ７時前……
シーツを触っても冷たくて…だいぶ前からベッドにいないのが分かる
暖房付けて、タンクの上にパーカー羽織ると、オレはリビングに続くドアを開けた
和真は、カーテンを開けた窓辺に立ち、ボンヤリと外を見ていた…
大好きなキレイな横顔が、オレの胸をキュンとさせる
外を見てるのかと思ったけど、なんだかその目は…もっと遠くに向けられているように思えた
｢和真…｣
｢…あ、起こした？おはよ｣
｢おはよ…オマエ、寝てないんじゃないの？｣
｢なんか時差かな…あんま眠れなくて、あ、なぁコッチ来いよ！外見て！｣
手招きされて隣に行くと、窓の外…
｢わ、雪だ…｣
積もっては無いけど、窓の外はフワフワと雪花が待っていた
｢初雪がクリスマスかぁ、なあホワイト・クリスマスなるかな？｣
｢そだな、あんま積もりそうにはないかなぁ｣
｢やっぱ寒いと思った……っくしゅッ！｣
部屋そのものは温かいけど、吸い込んだ空気が思ったより冷たくて、思わずくしゃみが出る
｢亮介薄着すぎるって…ホラ｣
そう言って、和真は自分の着てた暖かそうなノルディック柄のカーディガンをオレに着せ掛けた
和真の体温が残ってて、ホンワカ温かい…
ついでにいい匂い…
｢オマエ寒いじゃん｣
｢ん、オレはこうすると…温かいかな？｣
可愛く笑うと、そっとオレを後ろから包んできた…
｢ちょっとモコモコだけど、うん、温かい！｣
なんか楽しそうに笑って、頬に軽くキスしてきた
｢…昨日、亮介めっちゃ可愛かった…｣
───⋯ｶｧ〜ｯ/////
だから、その《耳つぶ》やめろってぇ、バカ！！
｢も、オマエ調子乗りすぎ！｣
｢え、なんで？｣
｢…るっさい！も、その口塞いでやる！！｣
振り向いて手を上げたら、一瞬早く手首捕まれてホールドされた
そのまま唇重なってくる…
｢…ん…っ、ちょ…も、コラッ｣
｢口封じ？あれ、違った？｣
｢ちげぇよっ！｣
ケラケラ笑って、和真はオレをキュって抱き締めた
前髪撫であげて、唇くっ付けてくる…
また、雪みたいに、キュンが積もる…
｢…好きだよ亮介、朝ごはん食べたら、またシよ…｣
｢……｣
｢ダメ？｣
だから耳つぶは…
｢…ダメ…じゃない……｣
White Love … ５４→←White Love … ５２
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - 下されば何よりです、コメ大感謝です！ (2016年11月9日 8時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未希さん» おはようございます！コメありがとうございます！わあ、泣いて下さったとか嬉しすぎます！やっぱり《みんないい子》のコンセプトを崩せませんでしたｗｗｗついでに《みんなハピエ》も入れちゃいます、ほろ苦なトコもあるかもですが、宜しければ最後まで見守って (2016年11月9日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
未希(プロフ) - おはようございます。朝早くからすみません。お父さんはずっと苦しんでいたんですね。大切に想われていた証拠ですね。読んでいて泣きました。親の愛を知った亮介は和真といままで以上に幸せになってほしいです。 (2016年11月9日 5時) (レス) id: cb66a5d060 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未希さん» おはようございます！コメありがとうございます！和真頑張りました！ご両親に認めてもらえれば、あとはハネムーンｗｗｗ上手くいくように祈っててくださいませ！コメ大感謝です！ (2016年11月8日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - トモさん» おはようございます！コメありがとうございます！和真No,１ｗｗｗになってますか？あとはご両親に認めてもらえればコンプリート！うまくいくように祈っててくださいねー！コメ大感謝です！ (2016年11月8日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2016年11月4日 15時
