White Love … 61 ページ13
「私の夢……?」
「そ、何かある?」
期待感に満ちた眼差しが、オレに向けられる
「そうですね…ヒロ坊ちゃんがお元気になられるまでお仕えするコトが夢でしたので、ソレはもう叶いましたね…」
「ふーん、そか…なら次の夢を僕と探そうよ!」
「次の夢…ですか?」
「そう、叶えたかったら太輔のバラを貰えばいいよ、絶対上手くいく!!」
無邪気な笑顔…、どうか、アナタのこの先の未来が、あのバラの花ように力強く美しくものであるコトを願います…
「…では日本に戻ったら、太輔の家に青いバラを見に行きましょう」
「ホント!やった!ねぇニカとケントも誘ってもいいよね!」
「いいと思いますよ、二人共元気だそうです、ヒロ坊ちゃんに会えるのを楽しみにしていますよ」
「そうかな、だったら嬉しい……もしかしたら…あの空港を出たら、もう皆に会えないかも…て思ってたから」
あの日を思い出したのか、ヒロ坊ちゃんは少しだけ辛そうに表情を歪めた…
「…ヒロ坊ちゃん…」
「…だから、手紙も何も渡さなかったんだ…僕がいなくなった後、そんなのが手元にあったら、僕のコトを思い出して悲しむ人がいるのが…辛かったから…」
「そんなコトを、思っていたんですか?」
ベッドに座って、ヒロ坊ちゃんは何かに想いを馳せる様な表情を浮かべた…
いつものあどけなさはソコには無くて…大切なことを知った様な…オレには少しだけ大人っぽく見えた
「でも、やっぱり太輔にだけは渡しちゃった……太輔だけには、忘れて欲しく無かった…覚えていて欲しいって思った…太輔は…初めて和真以外に、そのまんまの僕でいい…て言ってくれた人だから…」
隣に座って肩を抱き寄せると、オレの胸にコツン…と頭を持たせかけてくる
「なら、良かったですね…太輔とは、ずっと友達でいられます、ヒロ坊ちゃんは新しい命を手に入れられたんですから」
「新しい命…?」
「そうです、真っ白な…新しい命です、アナタの付けたいどんな色にも染まります…ヒロ坊ちゃん、どうかアナタらしい色に染めてください、未来はきっと、美しい色をしています」
「うん、ありがとう和真…」
「…お元気になられて、本当に嬉しいです」
指通りのいい柔らかな髪は、亮介の髪の手触りと似ていた…
「僕の未来にも、和真…絶対にいてね…」
その言葉が、オレの胸を苦しくする…
「そうですね…ヒロ坊ちゃんが、本当に私が必要だと思われた時、必ず私はアナタの傍にいます…」
「うん…和真…」
White Love … 62→←White Love … 60
300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - 下されば何よりです、コメ大感謝です! (2016年11月9日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未希さん» おはようございます!コメありがとうございます!わあ、泣いて下さったとか嬉しすぎます!やっぱり《みんないい子》のコンセプトを崩せませんでしたwwwついでに《みんなハピエ》も入れちゃいます、ほろ苦なトコもあるかもですが、宜しければ最後まで見守って (2016年11月9日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
未希(プロフ) - おはようございます。朝早くからすみません。お父さんはずっと苦しんでいたんですね。大切に想われていた証拠ですね。読んでいて泣きました。親の愛を知った亮介は和真といままで以上に幸せになってほしいです。 (2016年11月9日 5時) (レス) id: cb66a5d060 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未希さん» おはようございます!コメありがとうございます!和真頑張りました!ご両親に認めてもらえれば、あとはハネムーンwww上手くいくように祈っててくださいませ!コメ大感謝です! (2016年11月8日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - トモさん» おはようございます!コメありがとうございます!和真No,1wwwになってますか?あとはご両親に認めてもらえればコンプリート!うまくいくように祈っててくださいねー!コメ大感謝です! (2016年11月8日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2016年11月4日 15時