仲良しでゴメンな！！

ドッキリ！？… １５ ページ17

ぎこちなく並ぶオレと北山…

｢藤ヶ谷さ、ポーズ何か決めてる？｣
｢え…あ…｣

北山に聞かれて、首振るオレ…決めようにもオマエ、オレのトコ来ないし…オレも行けないし…口ごもるオレに、ちょっと笑ってみせると


｢…んじゃ、とりあえず並ぶか…｣

て言ってきた

｢う、うん…いんじゃね…｣


とりま横並び……そんだけ…


視界に入る５人が、全員｢マジかよ…｣て表情してる、渉に至っては｢何やってんだっ！｣って目がマジで怒ってる


｢あ、あのぉ…一応１位なんで、も少し動きとか付けれますか？ファンの方もその方が喜ぶと思うので…｣

カメラマンさんの指示が出るけど、動き…？

考えすぎて、なんかカッチカチに固まってると、北山が小声で話し掛けてきた

｢おい、もうちょい寄れよ！アタマ、オレの方傾けて来て｣
｢え？…あ、うんうん…｣

肩が触れるほど近づいて、頭を北山の方に傾ける…

北山の髪の毛が、オレのに触れた…

髪の毛って神経存在してたっけってくらい、その部分に意識が集中する…


｢あ、いいですねぇ、はい、そのまま３・２・１…ハイ！もう二枚行きます｣

シャッターを切る音がスタジオに響く…

｢ｸｽ…藤ヶ谷、緊張し過ぎだろ、気楽に行こうぜ、隣オレなんだし…｣

カメラ目線の北山が、そう言った…


｢…北山…？｣

｢前回オレ、クマのぬいぐるみにされてたし、今回はさ、ちゃんと撮ろ…記念写真！｣

そうだった…あの時はクマのぬいぐるみを北山と思って…って、スゲェ無茶ブリされたよな…

ソレ思い出したら可笑しくて、自然と笑えた…


｢お、やっと藤ヶ谷さん笑えましたね、んじゃ《藤北》炸裂させて下さい！！｣


｢よし、いっちょやるか？｣

オレの顔を見て、生意気そうに笑ってる北山…

その笑顔は、随分前…プライベートでよく見せてくれた笑顔だった

全然変わってないんだ…ソレがなんか嬉しかった

｢うん！｣



｢じゃ、次はクールな感じでお願いします！｣
｢もう少しだけ、カラダ寄せてください！｣
｢藤ヶ谷さん、背中から北山さんの肩に手を置いてくれますか？｣


まあ１位だから…結構くっつくな…

北山の背中側から肩に手を置く…美咲の頃は、この位置だと必ず後ろから北山を抱きしめていた

おんぶしたり、膝枕したり、ほっぺくっつけたり…


もちろんオシゴトで！だけど、そんな風に照れもなくくっついてた頃が懐かしかった


首筋から香る香水は、今も同じ…


北山は…これからも変わるコトはないだろう…

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