COLOR １２３ ページ29
｢じゃ、行ってくるから…ゴメンな、しばらく会えないかもだけど、大丈夫…？｣
｢うん、…太輔…張り切りすぎてケガとかすんなよ、…それだけが心配…｣
そっと手を伸ばして、触れたシャツをオレはキュッと掴んだ、その手を包むように触れてくるもう一つの温もり…
｢そんな不安そうな顔しないで、オレなら大丈夫！｣
｢…ん…｣
抱き寄せられ、頭に太輔の頬が擦り寄せられる…
ちゅ…ておデコにキスが降ってきた
｢渉がも少ししたら来てくれる、それまで絶対家を出るなよ、いい子でお留守番しててくれよな！｣
こんな時の太輔は、オレを子ども扱いして、めいっぱい甘やかしてくる
｢バカ、オレいくつだと思ってんだよ！早く行けよ、遅刻するぞ｣
｢あ、ホントだヤバい、じゃ行くわ、連絡は入れるからな！｣
｢わかったわかった、ハイハイ｣
｢えー、なんか塩な見送りだな、もぉ…行てきま！｣
｢行ってら！｣
ドアが閉まる音と、カチャリと鍵がかかる音がした…
そして、バイクのエンジン音が遠ざかると、家全体がシンした静けさに包まれた
世界中に、オレ一人しか存在してないような、妙な孤独感に襲われる
顔に感じる空気も、太輔といた先程より、少しだけ冷えているように思えた
取り残された感覚は、イヤでも昨日の出来事を思い出してしまう…
リビングに戻り、ソファに座るとオレは膝を抱え、ソコに顔を埋めた…
真実が知りたくても、手繰っても手繰っても昨日以上の記憶は、オレの中には存在してない。
掴んだ記憶は二つだけ…
このカラダは、既に誰かを知ってる…
《アイシテル》と囁いたあの声の主は………《トモ》しかいないというコト…
でも、トモとオレが出逢ったのはつい最近だ…そのトモとオレに、過去に抱き合う日々があったなんて、どう考えてもありえなかった
この目が見えたら…
その人の顔を見ることが出来たなら、こんなにも不安な想いを抱えなくていいのに…
今更ながら、自分に嵌められ足枷に歯噛みしてしまう…
ハァ…とカラダの中のやるせなさを、ため息にして吐き出した時
鍵を開ける音と玄関の戸が開く音が同時にした
｢ミツ、いるのか？｣
太輔とは違う響きの、優しい穏やかな声が聞こえた
いつでもその声は、オレをいたわるように包んでくれる
一人じゃなくなったことが嬉しい
｢横尾さん、いるよ、今リビング！｣
｢おう、おはよ、一人にして悪かったな｣
優しい声がして、オレの頭に手が乗っけられた
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GAYASAKURA(プロフ) - 未来さん» こんばんは！教えて頂きありがとうございます！コメ返遅くなってゴメンナサイです！はい、ちょっとゴーインな仲直りとなりました、とは言え前途多難は変わらないかな、あは、ソレは私もですがｗｗUPが止まりつつありますが、また、覗いて見て下さいませ！コメ激嬉！ (2016年7月26日 23時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 2人が無事に仲直りができて良かったけど､ﾄﾓのこともあるから､心配が絶えませんね!?m(._.)m最終的に､2人には絶対にﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞになってほしいです!?m(._.)mそれと､133が抜けているような気がするんですけど､私の気のせいだったら､ｺﾞﾒﾝﾅｻｲm(._.)m (2016年7月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 546aa22f8e (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - つーちゃんさん» こんにちは！コメありがとうございます！はい、どうにか次の展開に入っておりますが、如何でしょうかｗｗハピエのリク、承りました！哀も愛もあるお話になるといいなぁと思っています、宜しければ最後まで見守って頂ければと思いますが、ちと長めになりそうな予感です！ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん(プロフ) - キミ色が動き始め ソワソワ ドキドキしてます この頃みつ君の可哀想なお話をよく見ます(;;) ぜひ 今までのGAYASAKURAさんの素敵なお話のような ハピエンドを切望しますm(__)m (*^-^*) (2016年7月19日 14時) (携帯から) (レス) id: 1b191e79cc (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 未来さん» こんばんは！コメ大感謝です！ホントですね、番号早速直しました！はい、トモ＆トモにぃ、その辺りから明かして行こうかと思っています、今回はハピエかバッドエンドか思案中なので、亀UPになるかもですが、宜しければ最後まで覗いて下さると嬉しいでーす！ (2016年7月17日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2016年7月3日 13時
