96話 ページ48
だけど、クリスマスの夜…都内のホテルはもう満室で…
オレ達は、いわゆる《ご休憩可》のホテル街に来ていた…正直、オレはこういうトコが好きじゃない…キレイ汚いとかそういうんじゃなくて、前の組にも後の組にもそゆコトしかしてない場所っていうのが…引っかかる…
お手軽…って言うか…全然大事にしてない…みたいな…
少なくてもオレは裕太を、こんな場所で抱きたくなかった…
「帰ろう、裕太…こんなトコじゃなくて、もっと違うとこ…行こ…」
「オレ…ガヤとならどこでもいい…」
袖を引っ張って先へ進もうとするけど…オレはその手を掴んでもと来た方へ歩きだした…
「ガヤ…」
「行くぞ…」
諦めたのか、オレに付いて歩き出した裕太の足が急に止まった…
「なんだよ、裕太…ココは…「ガヤ、あの人…北山さん…じゃ…?」
「え?」
「…絶対そうだ…ほら、交差点の横の…」
裕太の指差す方…赤いマフラーして、紺のブレザーとグレンチェックのパンツ…ネクタイ…
就活スーツとも違う…なんだか高校の制服みたいな…オレの頭に夜遊びでつるんでいた連中が言ってたコトが戻ってきた…
《…アイツらさ、ああして街に立って客取ってんだよ…しかも男…あの高校生みたいな服装が目印らしい、街に馴染むだろ、単に夜遊びしてるって見えるし…カモフラージュにはもってこいなんだろ…やってることはウリだけどな…えげつねーよな…》
…まさか…?そんなバカな…っ!?
「ガヤ?」
「…ゴメン…裕太……」
「…どこ行くの?…」
「…宏光、連れ戻しにいく…アイツ、ウリする気だ…止めてくる」
走り掛けたオレを裕太がしがみついて止めてきた…
「…何でっ?あの人、ハルカさんの恋人なんだろっ!どうしてガヤが行くんだよっ!?イヤだっ、行かないでよ!」
「裕太っ!離せって!…連れてかれたら、アイツの人生終わっちまうっ!」
「ガヤっっ!!」
「…アイツはハルカのじゃない…オレのだ!オレが…ずっと探して待ってた…オレの全てだ…裕太……すまない…っ!!」
「ガヤっっっ!!」
もう何も聞こえない…見えない…
オレの目には……宏光しか…映らない
この耳には…アイツの声しか届かない…
…スーツの男が、近づいてる…
宏光…っ!!行くな…っ
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GAYASAKURA(プロフ) - かりんさん» おはようございます!いつもコメありがとうございます!藤北玉、確かに!みややがいないので、玉ちゃん泣きっぱですよねwwごめーんて思いながら書いてますwwまた覗いてくださーい!3もよろしくお願いいたします! (2016年1月4日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ふじみつさん» おはようございます!いつもコメありがとうございます!太輔ぴぃ、イケめてますか?よかったぁぁ!ちょっとキャラ変覚悟で伴いますが、みっくんへの会いは変わらないのでww見守ってやってくださーい!コメ感謝です!3もよろしくお願いいたします! (2016年1月4日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんばんは。レン・フレも〜〜大好きす。太ちゃんね、かっこよすぎですね。そしてやっぱり優しい。続き楽しみで仕方ありません。お正月そうそうワクワクしっぱなしです。ありがとうございます。 (2016年1月4日 1時) (レス) id: bd0b5699da (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 太輔さんがかっこよすぎーー*\(^o^)/*裕太くんかわいそうだけど間に合って良かったヽ(;▽;)ノいつも王道の三角関係にキュンキュしてます! (2016年1月3日 21時) (レス) id: 6394949c3a (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - zinnikaさん» こんばんは!コメありがとうございます!太輔ぴぃ、走ってますよぉwwうーん…速攻藤北ぁ!になるかは…まだ検討中ですww移行になるのは必至かな…よかったら続き覗いてみてくださーい!コメ感謝でーす! (2016年1月3日 19時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年12月6日 12時