君想う夢・君恋し花 …７

愛を育む人 … ４８ ページ50

「楽しかったなぁ」
「うん、クリスマスってこんなに楽しいもんなんだな」


4人で色んな話しながら食事して、フルーツ盛り盛りのケーキを食べた、いっぱい食べていっぱい笑って…カーテンを開けた窓の外には、イルミとライトアップ、そして絶妙な位置にクリスマスツリーが見えた、楽しくて幸せで…時間が経つのがホントに早かった


ニカと皆川さんにもクリスマスプレゼント用意してたんだけど、実は太輔も準備してて、二人とも凄ーく驚いてたけどそれと同じくらい喜んでくれた

「クリスマスプレゼントなんて子供の頃以来ですね」
「オレなんか初めてだよ、どうしよ…泣きそう」ってニカ泣き笑いしてた

その笑顔こそが、オレ達への最高のクリスマスプレゼントだった

最後の赤・緑・白のアイスクリームを食べ終わると《片付けは任せて！》とニカに言われて、ほぼ追い出される？みたいにリビングを出された

太輔と顔見合わせて、ぷッ…て吹き出した後「戻ろうか…」と太輔が手を差し出してくれた、その手をしっかり繋いで部屋に戻った


窓辺に二人で並び、庭を眺める
目線が変わると、景色はこんなにも違うんだ…

庭一面を覆う乳白色のイルミ、そして、太輔へのクリスマスプレゼントにしたツリー、上から下へと流れる光の粒は、降る雪のように美しかった

「雪が積もってるみたいだ…」
「ホントだな、ホワイトクリスマスだ」

真横にいた太輔がオレの後ろに立ち、包み込むように抱き締めてくれた、窓ガラス越しにオレを見つめる顔は、ひたすらにオレだけを求めていた

「…太輔…」

胸元にある手に自分のを添えると、重ねた手をキュッと握ってくれた

「ひろ…」
名前を呼ぶ唇が左耳のピアスに触れる、そのまま食むように耳朶が甘噛みされた
微かな痛みと生暖かい感触に、苦しいほど胸の中…掴まれる…

「幸せ過ぎて…怖いよ」
「オレだって…でもこの先もずっと一緒だ、このピアスはその約束のシルシだから…」

そして顎に手が添えられ、振り向かせるようにしながら唇が重なった

軽いリップ音が、次第に艶かしく彩られていく

深く触れ合わせる唇は、互いを昂らせて行く、隠しきれない求めが同じだけ二人の気持ちを結びつけた

「二人だけのクリスマスパーティ、したいな…」

ベッドまで手を引かれ、太輔ごと横たわる
向かい合って目が合うと、太輔がホワキュンてする笑顔見せた


そしてオレのうなじに触れると


「こっからだよ‪‪❤︎‬」ってシーツの中、ギュッて抱き締めてくれた

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