君想う夢・君恋し花 …７

愛を育む人 … ３６ ページ37

その事を寝支度の整った太輔に話すと、予想外に大爆笑で…

「…そんな笑うコトか？」
なんか腹立ってきて、ムッとして尋ねると宥めるような顔して、オレの頭をポンポン…て軽く叩いた

「笑ってゴメン…でも花嫁かぁ、うんうん、なるほどー確かに確かに」
「おまそんな簡単に納得すんなって！」
「えーなんで、オレはその表現好きだけどなぁ、そうだよな…花嫁か…」

ご満悦な顔でオレを見ると、ソファに座りオレの手を取ると、横抱きするみたいに膝の上に乗せた

膝の裏に手を入れて、片方は背中に添えられる

コレっていわゆる《お姫様抱っこ》だろ？

「手はココかなぁ…」って言って、オレの手を自分の首に回させる、目を細めて満面の笑みだ

「…ホント、丁度いいサイズだよなぁ」
「何が？」
「ん？抱っこサイズ！ドンピシャ！」

そして、顔を寄せ耳朶を甘噛みした、オレはココが弱い…、多分太輔もソレ知ってる…舐めたり噛んだり、吐息と合わせて「愛してる」の囁きが鼓膜の奥…脳の芯まで蕩けさせる

「キスしたらね、宏光の香り、凄く濃厚になるんだよ…ほら……ﾁｭ…分かる？」
「だって…ん…もうお前限定だもん…あ…ﾊｧ…」
「それが一番嬉しい…、他のヤツにこの香り嗅がせてたまるかってーの…、ﾝ…悪ぃガマン出来ね…シよ……昨日の今日だけど、イイ？オレの花嫁様…？」

返事の前に、もう下着の中に手が差し込まれる…、断れる訳ない…だってきっと、オレの方が太輔欲しいって思ってるから…

だから、自分から太輔にくっ付いた

「ベッド連れてけ…早く…」
「ｸｽ…すげぇツンデレ…、そーいうのオレめっちゃ好き！」
「アホ輔…」

ちょっと照れくさくて無愛想装うって言うと、ちゅ…ってこめかみにキスしてくれた

「さて、今日も命の危険感じるまで、花嫁愛そうかな…流石に昨日の七連チャンは頑張ったわ、せくすでこのまま死ぬかも思ったの初めてだった」

ケラケラ笑う太輔に、オレは唖然となる
え！そんなに？そんなにシたっけ？

「もっとオクがいい、やめちゃイヤって、ひろ超絶可愛いかったもんなぁ」


「ばかーーーっ！！」



･・・・・・・・・・

「あの、四宮先生……」
「なんでしょう？」
「HEATが来たと言うことは、その…排卵してるってコト、ですよね」

恥ずかしさを見ないことにして、オレは四宮先生に尋ねた

「そうですね、基本はリンクしています」


「なら、オレ…今、妊娠してる可能性もあるんですよね」

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