君想う夢・君恋し花 …７

愛を育む人 … ３０《※》 ページ31

《オレだけが届く場所…》

それは、太輔だけが作り出せる極上の幸せだ

抱き締め合って呼吸を合わせて…お互いの動きを堪能し合う

一つに…もっともっと一つに…
もうこのまま死んでもいいと思えるほど、オレは太輔との行為に身も心も溺れていた

極みへ向かう声を上げ、膝の上で恥ずかしいほど乱れてるオレを、太輔が目を細め見つめていた

「ひろ…っもっと乱れて…、オレしか知らない宏光の可愛い顔、全部見たい」
「たい…っ、あ、ソコ……ひゃ…ぁッ！」
「こうして触って、舐めて…味わって、全部オレのものにしたいよ、ひろ…」

そして言葉通り、先端でナカオクを擦りながら、ぷくりと膨れた胸元に唇を這わした、腰を支えていた手は前に回り、膨張し雫を滴らせるオレ自身をゆっくりと扱いていく

「…二つ一緒は、ダメ…っ」
「ウソだ…さっきから痛いくらいギュッてオレに絡みついてるのに？、…ひろのナカ、もうオレのカタチ覚えたみたい」
「バカ…っ、…そんなこと、言うな」

でも、太輔の言ってること分かる…
指先で摘まれたり舌先で擽られる度、即座にカラダが反応して、太輔そのものをより凝集して感じてる

篭った熱は、弾き出される瞬間を今か今かと待ち望んでいた、なのに太輔は指の輪で根元を締め付けるようにしてくる

「…ほらまた…キュッて、ナカで抱き着いてきた…可愛い、ひろ…」

「太輔…太輔…も、お願い…一緒に感じたい、」
達かせて…ッっ！！」
「いいよ、一緒に…、でも達くときはオレの目を見て達って…出来る？…」

その答えに、オレは太輔の頬を両手で包んだ

「最後までお前しか、見てねぇよ…、だから…」
「だから…？」

その先の言葉は、オレの生きてる意味そのものだった

「もう、太輔しか感じられないオレにして…」

見開かれた目と同時に、ナカのモノが質量も熱量も格段に増した

「してあげる…、オレだけのひろだって、刻み付けるから…」

そして、極みへと登り詰めていくオレと太輔…

生々しい粘着質な音と、狂い咲くオレの鳴き声


「…ひろ、オレ見て…」

そして…目の前には、奇跡のような愛おしさを教えてくれた人…

その眼差しがオレの限界を越えさせる

「あ…ッっ、ああっ！！」
「ッっ、達ク…ッ」

飛沫を飛ばし、縋り付くように抱き合う、
最奥に迸る精に、ブルッと全身が震えた


「もう離さない…」

言葉の後、太輔が首筋深く顔を埋めてくる

次の瞬間、痺れるような痛みが、オレの《うなじ》に刻みつけられた

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