君想う夢・君恋し花 …７

愛を育む人 … ２９《※》 ページ30

コレが、Ωのカラダなんだ…

太夫のオレを買えたのは、相当の花代が払える女のみ…つまり、Ω女性は一人もいなかった

生まれて初めてΩ性に触れ、その稀有な体質にオレはのめり込んでいった
相手が宏光だから、と言うのが一番の理由だけど、五感全てを甘く満たしてくれるΩのカラダは、もう手離すコトが出来ないほどの濃密な愛を感じさせてくれる

そして、まさに《‪愛を結ぶ為のカラダ》と言うのを知らしめてきた

お互いに相手の全てを見たいと思い、全てを知って欲しいと願う

その究極の時間が《HEAT》なんだと思った

「ひろ、…ココに挿入れていい？もう、トロトロに解けてる」

指を一本入れると、「あ、ンッ」っと高く鳴き声が聞こえ、指を伝ってトロリ…と蜜が零れていた、そして何の抵抗も無くスルッと根元まで飲み込んだ
今までは少しずつ様子を見ながら進めていただけに、受け入れが既にスタンバイ状態なことに驚きすらあった

「…来て…、全部繋げたい…」
潤んだ瞳…オレを求めて両腕を差し出す宏光の、砂糖菓子よりもまだ甘ったるい可愛いカオに、オレのリミッターは呆気なく振り切れた

「ごめん…っ、も、ムリっ」

指を絡ませた手をシーツに押し付け、そのまま性急に先端を宛てがい、こじ開けるようにナカに挿れた

「あ、ああッっ！！」
「…ｯｸ…、ヤ…っバい」
ローションとは比べ物にならない濃い潤みが一突きでオレを受け入れ包み込む、体温を超えるナカの温度にオレは思わず息を詰めた

「たい、…ったいすけっ…！」
「ひろゴメンな、痛い？」

自制が効かず突っ走ってしまったオレは、宏光の顔を覗き込んだ

「…そんな、ヤワじゃ…ない」
クッと口角を上げ、誘う眼差しがオレを捉える

さっきまでの極甘な表情は消え、妖艶と言う言葉を纏った宏光がいた

「動いて…もっともっと感じさせて、オレの腹ん中太輔のでいっぱいにして欲しい…」
「ひろ…」

「…太輔なら、何されてもいい…」
掠れた声でそう言うと、両足でオレの腰を挟み自分から腰を揺らし始めた

「………気持ちい、あ…たいすけ…」
目を閉じ、ひたすらにオレからの感覚だけを受け止める宏光を、最高に愛しいと思った

「おいで、上に乗って…もっと奥まで愛させて…オレしか届かない場所…知りたい」

体を起こし、繋がったまま宏光を膝の上に乗せ、グッと突き上げた、即座に宏光のカラダが呼応し跳ね上がる


「や…っソコ、変なる…っ！」

「オレだけが届く場所だよ…覚えて…」

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