愛を育む人 … １５ ページ16
「ココか…」
「兄貴のメモだと、この辺りだな…」
書いてあったのは大まかな住所だけで、後は直接行って探して見るしかなかった…
《私よりお二人が行かれる方が、皆川の気持ちを変えることが出来ると思います、行ってらっしゃいませ…》
そう言って御厨が用意してくれた車で、オレ達は皆川を迎えに行った
海岸線に沿って走り、小高い丘を抜けると少し開けた風景が広がる…、冬の訪れを葉の落ちた木立が伝えてきた
住宅は多くなく、歩いてる人も余りいない
どうやって聞いて回ろ…、
方法を考えてると、隣の宏光がさっさとオレの前を歩き出した
「太輔行くぞ」
「あ、うん」
「歩いてる人、居ないな…聞いて回るか」
言うが早いか、目の前の家をピンポンした
「えっ？いきなり？」
「分かんねぇトコ探して回るよりその方が早いだろ、…あ、あのすいません、人を探してるんですが…」
インターホン越しに、家の人に皆川のことを聞く宏光
その行動力に驚くオレ、でも1軒目では皆川に繋がる話は聞けなかった、二軒目、三軒目も…四軒目の住人にも「皆川…そんな名前の家は無いよ」と言われてしまい、オレも宏光もガックリと肩を落とした
「…せっかくお前のお兄さんが教えてくれたのに、誰も皆川さんの名前知らないなんて…」
「そうだな、…まさか名前でも変えて……、あ…」
その時、オレの頭に一つのワードが浮かんだ
「多分そうだ…」
「え？」
すぐにオレはケータイから御厨に連絡を取った
「御厨、すぐに皆川の母親の旧姓調べてくれ」
オレの隣でそのＴＥＬを聞いていた宏光の顔が、パッと明るくなった、その顔にオレも頷いてみせる
オレの考えが当たってれば…
二時間程で、御厨から返事が帰ってきた
時刻はまだ夕方前…、太陽が僅かに傾き掛けた頃だった
「確実とは言えませんが、恐らく…」
「そか…葛城だな、分かったありがとう」
「葛城？それが皆川さんの名前なのか？」
「多分今は、そう名乗ってるんじゃないかな、兄貴も過去を精算するって、藤ヶ谷から遊馬に変えた、もしかしたら…」
残されたただ一つの手掛かりを持って、オレと宏光はもう一度、付近の家を訪ねた
「葛城…、ああ、ありますよ、この前息子さんが戻ってこられて…」
「ホントに！？家はどこです？」
「街外れの…その前の道を真っ直ぐ行けば、突き当たりの家ですよ」
宏光の手がオレの手に絡む
「ありがとうございます！」
「良かったな太輔！皆川さん見つかったな！」
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まいまい(プロフ) - またまた何やら不穏な言葉が…出てきましたけど…でも2人が幸せそうにしているから先のことは考えないようにします笑ふたりがやっと番えたー！！感動です！！興奮しました〜2人の子供が楽しみで、ちょっと不安です (2020年8月6日 15時) (
レス) id: d8ffbdef31 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» 頂ければ有難いです！多分藤北泣かせますー、お許し下さいませー！コメ大感謝でーす！ (2019年8月26日 20時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなってゴメンなさいー、はい！勝手に《オメガ定義》作ってしまいました笑、ラスト展開まであともう少しです、ちょっとSCREAMになると思いますが、メンタル強化はされておられると思うので、最後まで見守って (2019年8月26日 20時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» クリスマスですし！今回のプレゼントはピアスです、みっくん付けてたよなぁと思いまして…、中々にしんどい展開になると思いますが、宜しければ続き覗いて見て頂ければと思います、コメ大感謝でーす！ (2019年8月26日 20時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなってゴメンなさい！はい、このシチュ一回入れてみたかったんですー笑、ビリビリhugの進化版でーす、逆だとエモくないんですよねー、分かって頂けて何よりでした、今はラブい藤北をお見せしたいと思います (2019年8月26日 20時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2019年7月29日 23時
