おおかみっくん part12 (ページ50)

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＿＿＿＿you side.

「じゃー、北山さんここに横になってもらて子宮口どれくらい開いてるか診るね～」

『…は、い』

お腹は、定期的に痛いけど…きっとまだまだなんだと思う。
これからもっとこれ以上の痛みが襲ってくるのかと思うと不安。

「はい、じゃー診るねー」

『お願いし……ぅっ、い……っ』

「あー２センチくらい開いてきてるかなー、陣痛だね。
じゃあこのまま隣の陣痛室でNSTつけて様子みていきますね～」

(NST...胎児の心拍数や母体の子宮の収縮具合が波形状に表示される分娩監視装置。これで胎児が元気であるかどうかを確認するもの)

『…はい』

この痛みでまだ２センチなのか…
ってことは、もっと子宮が開いたら…

「ところで、北山さん、今日一緒に来てる旦那さんじゃない方のイケメンは？」

色々準備しながら助産師さんが聞いてきた。

『あっ、えっと…主人の友人です。』

「そうなんだ？なんか山下先生から聞いたけど立会い代わりにしようとしてるとか」

って笑われる。

『…ぁははっ、』

「訳ありなの？」

『え？』

「そんな人聞いたこと無いからね～」

『ですよね？とても面倒見のいい人なので…』

「いやそれにしてもでしょ？ふふっ、まー、でもいいね。
愛されてて。」

そんなやりとりをしながらお腹にNSTを装着されて

「じゃあなんかあったらナースコールしてね～」

〝あっ、どーぞ″って助産師さんが言うとみっくんが陣痛室へと入ってきた。

「どうよ」

『まだ子宮口２センチだって』

「んー、」

口をとんがらせてスリスリとお腹をさすってくるみっくん。

『たいちゃんは？』

「んぁ？」

『帰った？』

「や、どっかそこら辺いんじゃね？」

『……っ、』

「痛むのか？どこ痛いんだよ？ん？」

何処って言われても何処が痛いかなんてもはや分からない。
みっくんが摩るところは、全然的外れだし。

「鼻からスイカつーじゃん？産む時って。今は、例えるならどんな感じなわけ？」

とかこんな時にする質問なの？それ？

『……っ、し、らない』

「分かりやすい例えしてくれると痛みを想像しやすいんだけどな～」

とか。
痛がる私を他所にベラベラわけわかんないこと話しかけてくるからちょっと、本当にイラッとする。