おおかみっくん part12 (ページ31)

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＿＿＿＿みっくんside

「…っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！」

俺の叫びに隣にいた二階堂が飲んでたお茶を吹き出した。

「ゲホゲホっ、なになに？どしたのよ？」

「できたって」

「や、なにがよ？」

「なにがって…赤ん坊」

「赤ん坊って。」

「とりあえずAとこと俺の母ちゃんに連絡するか。」

ついにか。

ついに来たか、この時が！！！
やっぱり数打ち当たったろ？

「北山くん一旦落ち着きなよ」

「んぁ？落ち着いてられっかよ！」

「くくっ、先が思いやられんね」

「あんだと？」

「や、マジで良かったね。おめでと。」

二階堂を横目に早速母ちゃんにかけた電話。

「あ、もしもし俺、母ちゃん孫の顔見れんぞ」

(「え？なに？」)

「だーかーらー！孫の顔がみれるって」

(Aちゃん、妊娠したの？))

「ん、そーゆーことだから楽しみにしといてよ」

(「あんたちゃんとAちゃんのことサポートしてあげなきゃだめなのよ？」)

「あいあい、わかってるっつーの。」

(「悪阻とか人それぞれでツライ人もいるんだからね？なるべく家事とかは、あんたがやりなさいよ？
男なんてそれくらいしかやれることないんだから？」)

「わーったって。近々Aと、二人で顔出すから」

(「無理させんじゃないよ」)

「おぅ、任せとけ」

そう言って母ちゃんとの電話を切った。