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25. ページ25

___you side.



「A?」



いつの間にか寝てしまってた私は、たいちゃんの優しい声に目を覚ました。



『ごめんっ!』



ガバッと起き上がった私に、にっこって微笑むたいちゃん。



「よく寝てたよ。ほんとにAって赤ちゃんみたい。」


ってクスッて笑われる。



『赤ちゃん?』



「泣き疲れて寝ちゃうなんて赤ちゃんでしょ?」



『赤ちゃんじゃないよ…っ、』



「A?」



『ん?』



「北山を選んで後悔してない?」



たいちゃんの質問に即答できない自分が嫌。


「ふたりとも〜なにしてんの〜」


ドアから顔を覗かせた裕太が


「人妻に手だしたらダメなんだよ〜たいちゃ〜ん」


「出してねーよ」


「ニカからなんか面白い動画送られてきたよ〜」


「ん?どれ?見してみ」



そう言った、たいちゃんに携帯を見せる裕太



「Aも見てみな?」



たいちゃんに手招きされて裕太の携帯を覗き込むと
そこに映ってるのは、みっくんで。


ベッドに寝てるんだけど寝返りを打って寝ぼけながらなにかを手探りしてる模様。



「んはは、ウケる〜これ、A探してるんじゃない?」



って裕太が笑うと



「無意識に探してるんだろうな。」



「んま〜、こいつの言い分も俺は、わかんなくもないけどね〜」



って裕太が私を見る。



「そんな焦るとうまくいくものもいかないんじゃないの?
ふたりの時間をたのしめばいいじゃん?」


「裕太…」



「たいちゃんみたいなのが特殊なだけだからね?えっ ちなんてそんな義務的にやったって気持ちよくないよぜったい。」


『…わかってるよ』



「いや、わかってないよ。自分だけ傷ついてるみたいな感じだよね?
男の方だって傷つくよ。」


「裕太」


「たいちゃんは、いつもAの味方になりすぎ。ダメな時は、ダメって教えてあげるのも優しさだと思うけど?」

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作者名:K +T | 作成日時:2018年7月30日 8時

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