おおかみっくん part12

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＿＿＿みっくんside



サウナから帰宅してもAは、帰ってきてなくって、電話を掛けたらどっからかバイブ音が聞こえてきた。



「…まじかよ」


携帯も財布も持たないでどこ行ったっつーんだよ？
すぐどっかいなくなんの勘弁してもらえないですかね？


舌打ちをして思い当たる人に電話を掛けまくった。



・



・



・



友達のとこにも実家にも居ないとなると…
二階堂は、サウナに居たし…


あとは…




藤ヶ谷か？

またそこ頼っちゃう？
いい加減にしろよな、んとによぉ。



(「はい」)



「オレオレ」



(「どちら様ですか」)



「わかんだろ。北山だよ」



(「あー。なに？」)



「Aと一緒か？今？」



(「さぁ。どうだろう」)



「あ？」



(「北山さ、幸せにしてあげるんじゃなかったの？」)



「してますけど」



(「なんで寄り添ってやらないんだよ」)



「その言い様だとなんか聞いてんだな、Aから」



(「だったら？」)



「お前の家かまさか。」



(「さぁ？」)



「近くにいんだろ、代われ」



(「やだよ」)



「んぁ？！」



(「大切にしないなら俺に頂戴」)



「あ？やるか！バーカバーカ！」



(「満足？じゃあ切るわ」)



「待て待て待て！デリーケートな問題に外野がガヤガヤ口出すな」



(「…切るわ」)



「だぁぁぁぁぁあっ！切るなぁぁぁぁあっ。」



(「…煩いから切りまーす」)



＿＿プツッ



んにゃろー！ほんとに切りやがった！
くっそぉ。
こうなったら鬼電してやるぜ。

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