Because I Love you....2 (ページ25)

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＿＿＿宏side.

色々と考えて口籠る俺に

『わかった、もういい。他の人に頼む』

そう言って立ち上がるから慌てて

「待て待て」

って手首を掴まえた。

『宏にだから頼めるんだよ？でも無理なんでしょ？だからいいよ。』

「お前は、妹みたいなもんだからそんな軽い感じで〝はい、わかりました″って抱けないだろって言ってんだよ」

『本当の妹でもないし、別に適当でいいよ。』

「そりゃ、本当の妹じゃないにしてもだ。適当に出来ることでも無いだろ。それに、お前は分かってないだろうが、俺として傷つく可能性もあるんだぞ？」

『なんで？宏下手なの？』

「だぁぁぁぁぁぁあっ！そういうことじゃなくってだな…」

『もういいってば。後腐れない人探して適当にやってもらうから。』

Aは、わかってんだ。
俺がそう言えば断らないってことを…。

「おいおい、正気か、お前は。痛い目みるからやめろって。」

『探せば私だって一人くらい相手見つけられるもん』

「…そもそもお前好きなやついんのかよ」

『…そんなのいるに決まってるでしょ…』

「俺が…相手にしたら次の相手は、絶対好きな人に捧げるって誓えるか？」

『うん…』

「ったく……一回だけだからな。2度と抱かないぞ」

俺は、なにかを諦めたかのように渋々Aを受け入れることにした。

どこのどいつかわからないような奴に奪われるくらいなら…
正直そういう関係になりたくなかった、Aとは。

無理やり蓋をしていた想いが溢れでたら困んだよ、こっちは。