Because I Love you....2 (ページ23)

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＿＿＿宏side.

あいつのことを女として意識したのは、いつだったかな？

ずっと妹みたいに接してきたからその、感情に戸惑って色んな女と付き合ってもみた。

でもやっぱりいつも俺の心の中にあるのは、Aだけ。
でも、〝好き″だと告げてどうする？
付き合って…？そんで？

別れたら？

終わりがくるんだろ？

そう思うと一歩踏み出す勇気は、出せなかった。
幼馴染としてこのままずっと一緒にいられたらいいって。
お互い、いい歳になっても相手も居ないで一緒に暮らしてけばいいって思った。
〝結婚″なんていうしがらみに囚われる必要なんてないって。

忘れもしないあの日…

あいつがまだ高校生で俺が大学生だった時

・

・

・

『ねぇ、宏…』

「あー？」

ベッドに寝っ転がって漫画を読んでた俺に

『宏の初体験っていつ？』

「んぁ？」

『高校生の時だった？』

なんでそんなことをお前に言わないと？って思って笑いながら

「教えない」

って答えた。

『なんでよ、教えてよ！』

「お前ねー、なんでそんなことをお前に教えにゃいけねーんだよ」

『みんなどれくらいで経験するのかな？って。友達がね「待て待て。お兄ちゃんその話聞きたくないぞ？」』

聞きたくないと言われても御構い無しに話を続けてきやがる。

『友達がね…』

「やっちゃったんだろ？その子は、その子。お前は、お前。遅いも早いもねーんだよ、はい、おしまい」

強制的に話を終わらせると

『まだ、話の続きがあるんだってば！』

俺の服を引っ張った。