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67. ページ17

___you side.


優しいオレンジのライトが部屋を包む。


天井を見上げると透明なケースに緑のバラが入ってた。


『ほんと…おしゃれ…』


「気に入った?」


『ぅん、すごい気に入った』


「よかった、」


ワインをグラスに注いだ。


『何に乾杯にしよっか?』


「1年間俺に一生懸命向き合ってくれてありがとう」


__カチンッ


ぶつかったグラス。


「俺ね、やり残したことひとつだけあるって言ったじゃん?」


『うん…』


「手貸して」


両手を握られて向かいあった。
そしてゆっくりと近づいて来た裕太の顔。
下から掬い上げるように私にキスをした。


「…キス、してなかったなーって。」



コクリと頷くと


「嫌だった?」


不安そうに聞いてくるから首を横に振った。
そうすると、口を結んで微笑んで


「だいすき」


まっすぐ伝えられた想い。


1年前のあの時も



1年経った今も


変わらない、優しくて大きな愛で私を包み込んでくれる。


『…ごめん』


たくさん、我慢させてた、きっと。

罪悪感が私を包む。


「なんで謝るの?」


『だって…きっと私…裕太に甘えて…たくさん傷つけた…』


「ついてない。だいじょうぶだから」


『今日は、大丈夫だから。』


裕太の手を握ってそう言うと


「抱いていいの?」


って聞くから頷いた。


「………ほんとにほんと?むりしてない?」


『してない、、、、ずっと待たせてごめんね…』


「謝らないでよ。また…どーん、じゃんけんぽんでもする?」


『する?』


「しよっか。んね?じゃー、そっちAね。」

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作者名:K +T | 作成日時:2018年9月2日 7時

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