先輩と私(Ki) (ページ44)

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44. ページ44

＿＿＿you side.

素敵なBARに連れてきてもらってお酒も進んで会話も弾んだ私たち。
気がつけばすっかり終電は、ない時間だった。

『終電終わっちゃってますね』

「マジ？ごめん、俺ちょっと喋りすぎちゃったかな」

『いえいえ、私もめちゃくちゃ喋ったので、楽しすぎて時間忘れてました』

「ちなみにさ、明日って早いの？」

『明日は…早くないです。先輩は？』

「俺も早くないんだよね。」

少しの沈黙の後

「なんか、どっか…行く？」

『え？』

「俺的には…まだ一緒に居たいかなって…思ってる」

藤ヶ谷先輩の言葉にキュンとする私の心臓。

『…….......................』

「…良かったらさ、うち来ない？」

『えっと…でも私…酔っ払ってるし…』

って言うと藤ヶ谷先輩の手が私の頬に触れて

「本当だ。めっちゃ熱いじゃん」

ぶつかる視線…

藤ヶ谷先輩が微笑んで

「じゃー、行く？」

なんて聞かれればコクリと頷くしかなくて

『えっと…寝ちゃったらごめんなさい』

って謝る私に微笑んだ藤ヶ谷先輩が

「ごめん、もし俺が寝かさなかったらごめんね」

冗談だってわかっててもドキドキしちゃう。

藤ヶ谷先輩の色気にクラクラしちゃう。

「よし、じゃー、行こう」

『あっ、お金…』

「俺が誘ったんだから俺が出すよ。ね？」

なでなでされる頭。
藤ヶ谷先輩…それ好きになっちゃうやつですよ？
誰にでもこんなことしてるんじゃ？

「ん？なに？」

『藤ヶ谷先輩って意外とボディタッチ多めですよね？
藤ヶ谷先輩に気がある人だったら勘違いしちゃうやつですよ』

「へー、Aは？勘違いしちゃわないの？」

『私は、しませんよ、ちゃんとわかってますから』

って自信満々に答えると

「へー、そうなんだ。じゃあ大丈夫だな」

なにが大丈夫なのか？握られた手にぎゅっと力が込められた。