先輩と私(Ki) (ページ31)

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＿＿＿you side.

「んまぁぁぁぁぁぁぁあ！」

って大袈裟かよって程のリアクションをしてくれる北山先輩。

『お口にあって良かったです、』

唐揚げを箸で掴んで目線の高さに持っていき、まじまじと唐揚げを眺めながら

「唐揚げってなんでこんなに美味しいんだろうな…最初に揚げた人、神だな…」

って言って口の中に一つ丸々頬張った。

『ふふっ、誰かに食べてもらって喜んで貰えると作り甲斐がありますね、本当に』

「おかわりいいっすか？」

って茶碗を差し出す北山先輩、わんぱくかよ。
仕事の時とそうじゃない時のギャップが凄いんだよな、北山先輩って本当に。

一緒にいて楽しいし、楽だしやっぱりお兄ちゃんみたいな感じ？っていうのかな…
恋人にするには、身長がな……もう少し欲しいよな…とか思ったり？

＿ピカッ

小窓からフラッシュみたいな光。

『ん？』

窓を覗き込むと

＿＿ゴロゴロゴロ

『ひ…っ！』

雷だ。

私が大っ嫌いな雷。

「お、雨降ってきたか？」

『…どうですかね？』

「なに？お前雷怖いの？」

『へ？いえ…そんなことない、ですよ？』

強がってみるものの、声が裏返ってしまった。

小さい時稲光を〝きれいだなー″って窓から眺めてたら家の目の前の木に雷が落っこちて爆発音みたいな大きな音と地響きで家が少し揺れた。
それから雷が苦手な私。

一人暮らしの時は、雷が鳴ると決まってイヤホンを付けて音楽を大音量で聴いて布団の中に潜り込んで小さく丸まって雷が止むのをひたすら待つのみ。

雷なんか怖がってって元彼とかにもバカにされたし。
北山先輩にもバカにされること間違いない。

だから平気なフリをする。