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坂田くんからのラインが鳴りやまない。
諦めて、ラインを見れば暇ならいつものスタバ!と書いて、かわいらしいスタンプが送られてきてる。…スタ爆するのやめてほしい。
下までスクロールすればスタンプの間に、まーしぃおらんから、とひっそりメッセージが送られてきてた。
「…、」
夕方に行くね、と返せば笑ったスタンプが返ってきて、少し胸が軽くなった気がした。
坂田くんとたまに会うスタバに行けば、坂田くんとこの前会ったセンラさん。
「あ、Aちゃん!」
「…坂田くん1人だと思ってた。」
顔がいいから座ってるだけで絵になる2人。他の客からの視線も痛い。志麻といてもそうだし、慣れてるけど。
「ごめんなぁ?」
「思ってなさそうですけど。」
にっこり笑って返すと辛辣やねぇと笑われる。やっぱり、変な人。
「ごめんごめん、センラがいきなりついてくるとか言うから…。今更やけど、センラも一緒でもええ?」
「いいけど、」
ごめんな、と謝る坂田くんだけど、自分の使い方をよく分かってる。…そんな顔されたら嫌だなんて言えない。嫌なわけではないけど。
「聞きたいのは、志麻くんとのことやねんけど、」
「…うん、」
なんだろ、志麻が愚痴ったとか?でも、そういうの人に言わないタイプだし分からないなぁ。それどころか、案外志麻のことなんて何も知らないのかもしれない。
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