顔が好き！！【志麻】 (ページ14)

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　そのさ…と聞きづらそうに坂田くんが目線を向けてくる。

　「ん？」

　「…２人ってどこまで行ってるん。」

　聞いてきた坂田くんの顔が、目みたいに真っ赤になっていて笑ってしまう。かわいいなぁ。聞かれた方より聞いた方が顔真っ赤。こんなとき、年下なんだなって実感する。

　「やだー、坂田くんのえっち。どこまで、だと思う？」

　にっこり微笑めば、えぇ…と困惑した顔。センラさんも、いじわるやなぁと笑ってる。

　そりゃあ、一応人並みには羞恥心もあるから素直に答えるのは恥ずかしい。しかも、なんなら志麻の友達だし、もし答えて志麻にバレたら志麻に怒られそう。

　「まあ、ご想像にお任せしようかな。」

　「なんや、教えてくれはらへんの？」

　教えてくれるんやと思ったのに、と少し残念そうなセンラさん。

　「年上をからかわないでくださーい。」

｢そんなつもりはなかってんけど…。仲はええからちょっと気になっただけなんよ。｣

　色々志麻に関係ない話とか、私の知らない志麻の話とかして気が付けばお店に入って２時間。時間が経つのが早いなぁ…。

　「Aちゃん、はよ志麻くんと仲直りしてな。」

　「…努力する。」

　志麻が怒ってないことは分かったし、まあ頑張ろう。でもなぁ、自分からラインする気にもならないんだよね…。

　結局のところお互いの気持ちが分かんないのが問題なんだけど…。