Liar Smile！６ (ページ44)

今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:14,777 hit

90-1 (GD) 繋ぐ手と手ページ44

その度、小さく声を漏らして

反応する姿が

(あー･････そういう顔すんなよな。)

「･･････兄貴達には？」

「ｯ！･･････チェリナの所っ･･･て」

堪らなく愛おしくて

「なら･･････好きなだけ可愛がれる。」

「ﾝぁｯ･･････やだっ･･･」

ゆっくり、ゆっくり壊れないように触れていく。

キスをしながら抱き抱え、ベッドに連れて行って
互いの漏れる息遣いが部屋に響いた。

だけど、制服の中に手を忍ばせた瞬間

〈ビクッ！！〉

震えるAの身体に気づいて顔を見れば

泣き出しそうな顔で

「･････････ジヨンに･･･見られ･･･たくないｯ･･･」

そう呟いて目を逸らした。

今も身体に残る痛々しい傷跡。

Aがそれを気にしてるのは分かってた。

だけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

俺にとってはその傷さえも愛おしくて

「A･･････」

「や･･･だ･･･汚い･･････から」

「ちゃんと見せて。」

名前を呼ぶ俺の声に、言葉に
拒んでいた手をゆっくり力を抜いて

ゆっくり制服を脱がして

下着姿の身体に

Aの辛い記憶が残る傷跡に

そっとキスをして

「っ･･････」

「こうしたら･･････あの頃のお前に･･･寄り添ってやれんのかな。」

「ジヨ･･････ン･･･？」

「こうすれば･･････あの頃のお前の声を聞いてやれんのかっ･･･」

そう呟く俺の頬に涙が伝っていくのが分かった。

愛おしく思えば思う程

「なんで･･･泣くのｯ･････････」

「助けて･･･やりたかった････もっと早く･･･お前に会ってたら、二度とこんな思いはさせねぇのに。」

「違うよ･･････今なら分かるの。あの頃の私がいるから･･････ジヨンに会えたんだよ。暗闇から助けてくれて･･････私を見つけてくれた。」

「･････････っ･･･」

この傷跡を見る度、気が狂いそうになるんだ。