Liar Smile！６ (ページ22)

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84-3 (海飛) 兄弟の約束ページ22

Aの記憶はやはり曖昧で

抜け落ちてる記憶。

だけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「ねぇ･･････私は何かを･･･誰かを忘れてるの？』

奏多『･･････どうしてそう思うの？』

『･････････』

「夢を見たの。」

奏多『夢？』

「誰かが泣いてた･･････私の名前を呼びながらごめんって･･････あれは･･････あの病室(････)の景色だったから。」

＿＿＿＿＿＿＿確実に何かを思い出し始めていた。

.

.

.

奏多『もう寝たよ。流石に疲れたみたい。本当に今更･････････良く会いに来れたよね。』

俐久『･････････』

家に帰ってAが居ないリビング。

『俐久･･････なんで黙ってた。』

奏多『黙ってた？何を？』

『ジヨンが言ってた。イ･スンヒョン、この名前を知るはずの無いジヨンがな。』

奏多『！！！！』

俺がその名を口にすると奏多も驚いた顔をして
俐久は仕方なさそうに煙草に火をつけた。

奏多『どういう･･････事。なんで･･･今、スンリ(･･･)の名前が上がる訳。』

奏多は負のオーラを纏い
睨むように俐久を見つめ

『説明しろ、俐久。』

俐久『ついこの前、Aが聞きたいことがあるって店に来たんだよ。始めはジルって名前の男を知らないかってな。』

奏多『ジル？誰、それ。』

俐久『俺も始めは知らねぇって答えたよ。だけど･･･』

『だけど･･････なんだ。』

俐久『Aのダチが言ったんだ。〇高の頭がイ･スンヒョンだってな。』

『『！？！？！？』』

俐久の口から出た言葉に俺と奏多は言葉を失った。

それは俺達が知る人物とは
かけ離れた事だったからで

(どうして･････････あれから何があった？)

俺達の知らない所で何かが変わっていたんだ。