Liar Smile！６ (ページ17)

今日:9 hit、昨日:7 hit、合計:14,780 hit

82-3 (you) 残像ページ17

ヒョク先生『そう･････あの頃の友達に会ったんだね。』

「はい･･････それから苦しくなって、気がついたら病院のベッドで目が覚めて･･･」

ヒョク先生は昔と変わらず終始微笑みながら
私の話を聞いていて

海飛『Aは･･････妹は大丈夫でしょうか。軽い発作ならまだしも、そばに居た友人の話では一瞬呼吸が止まったと聞かされました。また頻繁にこんな事が起きるなんて事は･･･』

父:香月『ヒョク先生、暫く学校は休ませるべきですか？』

二人の心配そうな声に

ヒョク先生『そんなに心配しなくても大丈夫ですよ ♪ 人間、少し呼吸が止まったくらいじゃ死にませんから(笑)』

海飛･香月『『(なんて･･････無責任な。) 』』

手をヒラヒラさせながら
そんなことを言って笑う。

(あー･･･思い出した ; ; ; こういう人だったわ、この先生 (苦笑) )

ヒョク先生『久しぶりの再会で、フラッシュバックでパニックになったかな？会ってみて･･････どう思った？』

「･･････どうして今更･･･って。スジは傷ついた顔して、泣きそうな顔してて･･････泣きたいのも傷ついたのもこっちなのにって。一瞬、腕に指先が触れて･･･それで･･･」

ヒョク先生『怖くなっちゃったんだね。』

だけど、ヒョク先生は
当時の私を救ってくれた人だった。

.

.

.

ヒョク先生『とりあえず、一週間に１回。僕の所に遊びにおいで？いいね？』

ある程度、何があったか話が終わるとそう言って

(先生のこういう所･･････安心する。)

決して診察と言わないヒョク先生の言葉に

私は少し心が軽くなるんだ。

ヒョク先生『じゃあ、少し二人と「先生･･･」ん？どうかした？』

パパと海飛兄と話をするという言葉を遮って

「少し･･････二人で話せませんか。」

(今日は･･･聞きたいことがあるんだ。)

海飛『なんで･･･俺達が居たらまず『分かった。少し席を外して貰えませんか？』っでも！』

ヒョク先生と二人で話したいとお願いすると
海飛兄の不満そうな声が響く中で

ヒョク先生『初めてだね？Aちゃんから話がしたいって言うの ♪ 』

その言葉に海飛兄は小さなため息を漏らして
パパと外へと出ていった。