Liar Smile！６ (ページ15)

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82-1 (you) 残像ページ15

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- A･････････？ -

- おいっ･･････まだ･･･ -

- ごめっ･････････俺！-

誰かが私を呼んでる。

誰だっけ。

懐かしい声、そんな感じがするの。

- ････････････Aはもういない。誰にも手の届かない所で･･･眠ってるよ。 -

私はいない？

私はここにいるのに。

誰かが私はもういないと言った。

誰かが(･･･)？

- Aは･･････もう誰にも傷つけられない。-

違う。

あれは

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私だ(･･･)。

目を開けるとそこは知らない天井で

アルコールと薬の独特な香りが漂う。

奏多『A？気がついた？』

(今のは･････････夢？)

「かな･･･ちゃん･･････？ここ･･･」

奏多『病院だよ･･････学校の帰りに道端で倒れて、Aの友達から俐久に電話があったんだ。今待合室で海飛兄と俐久、それに友達も来てる。覚えてる？』

かなちゃんの不安そうな表情で

(そうだ････さっき、スジに声掛けられて･･･それで･･････)

思い出すのは久しぶりに会ったスジの事。

私はチェリナに手を引かれて
逃げるようにその場から立ち去って

それで･････

またあの頃みたいに息が苦しくなって

奏多『････スジが会いに来たんだってね。』

「ごめんね･･････心配かけて。」

奏多『そんな事気にしなくていいから。どこか痛い？』

「うん、大丈夫。」

意識を手放したんだ。

冷静なのは前にも何度か同じ事があったから。

その度、目が覚めたら私はベッドの上で

海飛『起きて平気か？みんな、心配して来てくれてる。』

「海飛兄、ごめんね？仕事･･･途中で抜けてきてもらって。みんなも心配かけてごめん。」

俐久『ったく。バイク飛ばしてきてみりゃ、何とも無さそうじゃねぇか。』

「そんなこと言って心配してきてくれた癖に、素直じゃないなぁ、俐久は。」

俐久『うるせぇよ。まぁ、憎まれ口叩けるなら問題なさそうだな。』

こうして三人に囲まれていた。

だけど今日は少しだけ違うのは

「ジヨンも･･････ごめんね。」

「情けない顔してんな、馬鹿。」

私を心配してくれる人が増えた事と

あんな夢を見たからだと思う。