Liar Smile！２ (ページ6)

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16-1 (俐久) 守りたいものページ6

家族、兄妹･･････

俺はそんな絶対的な存在が

昔は鬱陶しくて堪らなかった。

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A「あ！うちのクラスにね、すっっごく美人な子がいるの ♪ モデルの仕事してて学校休む事多いみたいなんだけど仲良くなれたらいいなーって！」

『へぇ、モデルの仕事？紹か「しません。俐久には特に (真顔) 」

『なんだよ、特にって！』

A「だって俐久って女には見境ないじゃん？」

(ったく･･････人聞き悪い。)

A「大体ねぇ、俐久も少しは････････････」

人の事をタラシ呼ばわりして指さしたと思えば
今度はブツブツと文句を言い出す。

上には何やらせても完璧な兄貴の海飛。

下には何を考えてるかよく分かんねぇ年子の奏多。

その間に挟まれた出来の悪いのが俺。

昔から周りに海飛と比べられては
奏多の兄なんだからって言われ
俺はそれが大嫌いだった。

A「ちょっと、聞いてる？？？」

『あ？悪い、全然。』

(そういや･･････こいつが産まれてからはそんなの気にしなくなったんだっけ。)

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『母ちゃんっ！！！』

母:夏奈『おー、ただいま。ちゃんと海飛の言うこと聞いてたか、俐久？』

海飛『まさか。俐久が大人しくしてるのはご飯の時とゲームしてる時だけだよ。』

父:香月『悪かったね、海飛。ほら、奏多もおいで？新しい･･･家族だよ ♪ 』

海飛が９歳

俺が５歳

奏多が４歳

それまで男三兄弟だった俺らに

母:夏奈『兄ちゃん達だよ、A。』

妹が出来た。

(うわっ･･････ちっさ。)

海飛『母さん、抱っこさせて？』

母さんに抱かれて
父さんの指をギュッと握る女の子に
俺はなんだか心が踊った。

母:夏奈『やっぱ、海飛は慣れたもんね。』

海飛『散々、俐久と奏多のお守りさせられたからね。母さん達が忙しいせいで。』

父:香月『耳が痛い言葉だね ; ; ; 』

『なぁ！！オレも抱っこする！』

海飛『俐久には無理だよ、赤ちゃんはオモチャじゃないんだから。』

海飛のそんな言葉に頬を膨らますと

母:夏奈『ここに座ってなら大丈夫だろ。』

母さんはそう言って
俺をソファーに座らせた。