25-3 (you) 忘れてしまった痛み ページ45
俐久『その呼び名、やめてくんねぇかな。俺のイケメン度が下がんだろ？』
《未だ、俐久の名前は健在って事か ♪ 》
《なら俺らがＯＢだって分かるよなぁ？》
《ちょっと･･･おイタが過ぎんじゃねぇの。女囲ってなんて。》
《これにはｯ･･････》
《すみませんッ･･･おい！離してやれ！》
詰め寄る俐久の仲間達の気迫に
私を開放しろと言う周りに
《狂瀾の俐久って昔のアンタでしょ。過去の栄光･･･ってやつ？》
ロープを解いて、私の首に腕を回し
首にナイフを這わせ
《おいっ、やめろ！お前･･･》
《お、俺らはもう、降りるかんな！》
《おっと･･････いかせねぇよ。》
《落とし前はつけないと･･･ね？》
他の逃げようとする連中は
その場で取り押さえられた。
俐久『褒めても何も出ないぞ？』
「褒めてないって、馬鹿俐久。帰ってよ。」
俐久『あ？それが助けに来たお兄様に対する態度かよ。言ってみ？助けて〜お兄ちゃん！･･･て ♪ 』
「お帰りください、馬鹿様 (棒読み) 」
俐久『馬鹿様ってなんだよ！！！』
《《《《 (この空気で兄妹喧嘩かよ。) 》》》》
《糞･･･がｯ･･････》
「っ！」
この空気にも私と俐久はいつも通りで
相手が逆上して、ナイフの刃が
首ににくい込んだ瞬間
ヨンベ･ヤンゲン･ジヨン「『『！！！！』』」
〈カシャンｯ･･･〉
《っグァァアァ･････････》
俐久『遅せぇよ、糞ガキ。』
一気に間合いを詰めた俐久が
その腕を躊躇なく折り
俐久『俺がなんで狂瀾って呼ばれたのか教えてやろうか？相手が泣き喚こうが許しを求めようが･･････体中返り血で真っ赤に染まるまで半殺しにしてきたからだよ。
今は足を洗ったからそんな真似はしねぇ。
お前らが一年シメようが、何をしようが関係ない。けどなぁ、これだけは頭に叩き込んでおけ。次、こいつに何かしたら･････腕の一本じゃ済まないぜ？』
《っ･････････》
俐久『分かったら･････････失せろ。』
開放された男達は尻尾を巻いて逃げ出した。
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作者名：Miii
| 作成日時：2020年4月15日 12時
