23-2 (you) 揺るがない想い ページ39
《あっれ〜？覚えてないとは言わせないよ？kk》
《この前はクォンジヨンにとんだ恥じかかされたからな。》
《ちょっと･･････顔貸してくれる？》
それは･････････
あの時の三年生でいまだにその顔には
まだ痛々しい傷が残っていた。
そして今度はその時の倍の人数で
私の周りを取り囲む。
一瞬の隙をついて走り出した私を
《鬼ごっこ〜？》
《こっち何人だと思ってんの、あの女。kk 》
《ま、追い回すのも面白そじゃん？》
追いかけてきて
《うわ、あれ三年じゃん。》
《ばっ、目合わすなよ ; ; ; 》
周りは人事で目を逸らすんだ。
「っ･･････『お掛けになった電話は電波の』
こんな時、俐久の携帯は繋がらなくて
不意に頭を過ぎったのは
- もしも･･････なんかあったら連絡して？-
昨日のヨンベ君の言葉で
鞄の中から貰った紙に書かれた番号に掛けたんだ。
｢もしも「誰？」
プッと通話に切り替わった瞬間
(なんで･････････っ)
耳元で聞こえた声は
「もしもし？誰だよ。」
ヨンベ君の声ではなく、クォンジヨンの声。
(嫌だ･･････こいつには頼りたく･･･)
《そろそろ面倒臭いから、黙って捕まってくんない？》
「やっ･･････離して！！！」
「お前･･････････今、どこ《誰に電話してんだよ！》
〈ピッ〉
掴まれた腕を振り払うどころか
携帯はいとも簡単に奪われて
《まさか･･････警察に連絡してねぇよな。殺されたい？》
「･･････してない･･･です･･･っ」
頬に伝う生暖かさは血だと分かったのは
ナイフを這わせたからだった。
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作者名：Miii
| 作成日時：2020年4月15日 12時
