Liar Smile！２ (ページ34)

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21-2 (you) 嫌いなヤツページ34

「たっだいまー！」

奏多『ん･･････おかえり。』

今日の出来事の反動で

家に入る瞬間、スイッチを入れて

「ごめん、寝てた？ ; ; ; 」

騒がしく帰宅するとソファーで
眠そうに目を擦り、起きるかなちゃん。

その横で

俐久『お前は朝も、夜もうっせぇな。』

「あれ？俐久も？珍しいね、二人揃ってリビングにいるなんて(笑)」

ビール片手にテレビを見る俐久がいた。

俐久『俺の部屋で録画し忘れたヤツ見てるんだよ。奏多は･･････ふて寝中？(笑)』

「ふて寝？なんで？」

奏多『･･････煩いよ、俐久。』

(なんかよく分かんないけど、二人が仲良く話してるなんて珍しいしほっとこう。hh )

私にはよく分からない二人のやり取りに

「そういえば、今日は俐久は定休だったっけ ; ; ; 冷蔵庫なんかあったけなぁ～。明日の分も作ってこうと思ってたんだ。」

奏多『明日の分？』

「あ、明日ね？歩く会で夕方から次の日の朝まで帰って来ないから ♪ 」

俐久『そういや、そんな事言ってたな。』

冷蔵庫をあさって材料を探してると

〈トン･･･〉

背中に感じる温もりはかなちゃんで

(二日連続･･････なんて珍しいなぁ。今日は気合い入れて帰って来たし。)

「また充電？(笑)」

奏多『うん･････････』

なんだか元気のない声に

「なんかあったの？」

振り返ると

奏多『それって･･････自由参加？』

なんて問いかけられる。

「ううん、強制だけど？」

俐久『お前のクラスの奴らはどーせサボりだろ。』

俐久の言葉でかなちゃんの
質問の意味が分かった私は

「だろうね(笑)まぁでも、チェリナは仕事休みになったから行くって言ってたし ♪ 」

小さな嘘をつく。

【独りで大丈夫？】

そういう意味の充電の気がしたから。

海飛『ただいま･･････なんだ、この時間に全員揃ってるなんて珍しいな。大抵、俐久はいないのに。』

俐久『居ちゃ悪いかよ。』

そんな中でタイミング良く帰ってきた海飛兄は

「おかえり！今日は早かったね？ごめん、今帰ってきて夕飯の支度まだなの ; ; ; 」

海飛『なら、出前取ろう。たまには家事休んでもいいから。』

私の頭を優しく撫でてくれる。