Liar Smile！２ (ページ32)

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20-7 (奏多) 壊れてしまわぬ様にページ32

俐久『そりゃ、うちの可愛い可愛い妹よ？』

「なにそれ、気持ち悪い。」

俐久『てめぇ･･･』

俐久のふざけた茶化しに

またため息が出て

(荒療治･･･か。)

- 夏奈さん！なんで、わざわざ理事長なんかに会いに行ってあの高校に通わせるの。あの答案用紙の件だって･･････学校に行きたくないって意思表示に決まってるじゃん。-

- それでも･･････いつかは乗り越えなきゃいけない事よ。今のAには荒療治でも人と関わる事から逃げちゃいけない気がするんだ。それは･･･奏多も分かってるはずだよ。-

- 俺は･･････もうあんなAを見るくらいなら逃げたっていいって思ってるよ。-

- ････････････あの子が逃げたくなった時の為に今は見守るのが奏多の役目。もしもその時が来たら、思いっきり甘やかせばいいんだよ。-

夏奈さんの言葉が木霊する。

『結局、あの時も今も･･････見守るしか出来ないんだね。』

俐久『それが兄妹ってもんだろ。どう転ぶもアイツの人生だ。』

『そんな無責任な『だから、あいつがもしも間違った道に行ったら俺らが引き戻してやんだよ。』

俐久は雑誌を置いてそう言うと

俺の頭をクシャクシャに撫でて

俐久『何があっても、あいつはお前の妹でお前はAの兄貴に変わりわねぇよ。一生･･･な？』

多分、今一番欲しい言葉をくれた。

『て事は･･････(俺と俐久も一生、兄と弟？それは嫌だな。) 』

俐久『今、お前が大体何考えてるか読めたわ (棒読み) 』

一生･････････

兄妹。

それでもいいか･･･

Aが

- かなちゃん！-

笑ってくれるなら

それでいいかなって思うんだ。

あの頃みたいに

Aが俺の手を信じて繋いでくれるなら。