Liar Smile！２ (ページ26)

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20-2 (奏多) 壊れてしまわぬ様にページ26

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母:夏奈『奏多？こっち来てAと遊んでやって。』

『ヤダ。ボク、赤ちゃん嫌い。女の子も嫌い。』

母:夏奈『(自分もまだ子供だろうが。)･･････なんで嫌い？そんな事言ったらAが悲しむだろ？』

『だって、赤ちゃんはちっさくてロボの手見たく取れちゃいそうだもん。女の子はすぐ泣くからヤダ。』

母:夏奈『そっか。でもそのロボも赤ちゃんも･･････優しくしてあげれば大丈夫なんだよ。女の子が泣き虫なのはな？男の子の分まで泣いてあげるからなんだ。』

産まれたばかりのAは小さくて

俐久は馬鹿みたいにはしゃいでいたけど

ボクは好きじゃなかった。

『なんで？』

不思議そうに答えを求めるボクを抱き上げて

母:夏奈『男の子は強くならなきゃいけない。だから段々大人になると、素直に泣いたり出来ないんだ。だからその分、男に変わって女は悲しい気持ちとか辛い気持ちを涙と一緒に流してあげるんだよ。』

父:香月『まだ奏多には難しいよ。それに夏奈さんは僕の為に泣いてくれてるっけ？』

母:夏奈『あ？なんで私が香月の為に泣かなきゃなんないのよ。』

父:香月『言ってることめちゃくちゃだよ、夏奈さん ; ; ; 』

母:夏奈『いいんだよ、それは。奏多は賢いからなんとなく分かるよな？』

そんな事言って笑うんだ。

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A｢あっ！かーなちゃん！一緒に帰ろ ♪ 」

『友達と帰り「じゃあ、また明日ねぇ！」

A ６歳

俺が１０歳

俺がどんなに避けてもAは
無邪気に駆け寄ってきて

A「はい！」

『え･･････何。』

A「先生が道路をわたるときは手をつなぎましょうって言ってた！」

(勘弁してよ。)

『大丈夫だよ、繋がなくても。』

A「じゃあここ持つ！」

手を繋ごうだの、服の裾を掴んだり･･･。

相変わらず、子供も女の子も嫌いだった。

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《奏多って変わってるよなー！》

《会話になんねぇーし(笑)》

《変なヤツ～！》

少しずつ･･････
周りとは違うと知り始めた頃

《奏多のへんじーん！！》

〈ドンッ！！！！〉

「うるさい･･････んだよ！！！！！」

やり場のない感情が爆発するようになった。