Liar Smile！２ (ページ21)

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19-1 (you) 閉じたはずの蓋ページ21

思わず･････････

言ってしまった。

私はまた選択を間違えたのかもしれない。

チェリナ『あんなのほっとけばいいのに。あの教師、有名なのよ。気に入らない生徒には昔からあんな感じらしいわよ。』

呆れ顔でそう言ったのは

- 先生のその目の方が･･･よっぽど目障りですよ -

私のあの発言が原因。

無責任な言葉や中傷的な言葉ばかりを呟く教師に

(これだから･･･嫌いなんだよね、教師って。)

関わらないと決めていたのに
頭よりも心の方が正直だった。

チェリナ『でも･･････はっきりしたわ。』

「何が？」

チェリナ『初めてアンタの事を見た時の違和感。』

チェリナはそう言って
窓の外を眺めていた視線を私に移すと

チェリナ『嘘っぽいのよ、その笑顔。笑ってるのに笑ってない。感覚的に笑って見せてるだけみたいな感じ。』

真っ直ぐ私を見つめた。

【感覚的】

そんな的確な言葉に

(やっぱり･･････鋭いなぁ。なんとなく気づかれてる気がした。)

「酷いなぁ(笑)なんだか、それって人形みたいじゃん！」

それでも笑って答えると

チェリナ『･･････人形みたいよ、ホント。別にアンタがそれでいいならいいし、過去を詮索する気はないけど。アンタの言う友達って･･･取り繕ってその場限りで笑ってればいいのが友達なんだ？』

チェリナの言葉は深く胸の奥底に刺さって

･････････痛かった。

.

.

.

「結局････あのまま口聞いてくれなかったなぁ･･･」

人気のないベンチに座り

空を仰ぐと人の気も知らないで

真っ青な晴天が広がる。

お昼になるとチェリナは仕事なのか
鞄を手にどこかへ行ってしまい

あの騒がしい教室で
一人ランチする気になれなくて外に出た。

チェリナの言う通り･･････

【友達なんていらない】

【仲間なんていらない】

私は心のどこかでそう思ってる。

裏切られる痛みを･･････

あの時の痛みを忘れないからだ。