Liar Smile！２ (ページ3)

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14-3 (GD) 違和感の理由ページ3

母親に捨てられ
父親の元に残された俺は

独りになりたくないと･････
父親にまで捨てられたくないと

あの女のように作り笑顔の仮面をつけた。

(そんな物、無意味だったけど。)

- お父さん･････お母さんは･･･ -

- お前がいい子にしてれば帰ってくる。-

どんなに良い子を演じても
母親は帰ってこなくて
父親とは段々と溝が深くなって

いつしか俺は何に対しても無関心になり
日に日に荒れていった。

ヤンゲンのいうように
俺は敵意を向ける以外には無関心。

本気で誰かと向き合う事は止めたんだ。

.

.

.

止めた筈だった･････のに

「なぁ･････アンタなら知ってんだろ。あいつの笑顔(仮面)の理由。」

気がつけばこんな所にいて

俐久『聞きにくるんじゃないかって思ってたんだわ。お前･････Aと似てる。その目がな。』

こんな奴に会いに来ていた。

俐久『で、なんで知りたい？俺の見る限りじゃ、お前は必要以上に人と関わりを持つタイプには見えねぇんだよな～。』

「俺だって関わりたくねぇよ。」

俐久『なら、なんで？』

「わざと答案用紙の答えをずらして、うちの高校に入学して･････ましてや、なんで吐き溜まりのＤ組になったのか。どう考えてもあの学校に来るようなタイプに見えないからな。」

俺の言葉に深いため息をついて

俐久『なんで知ってんだ、それ。』

「先生って呼ばれる地味な女があいつにそう言ってたのを聞いたんだよ。」

俐久『はぁ･････懲りねぇな、あの教師も。』

煙草に火をつけ、天井を仰ぐ。

俐久『一、俺は理由を話すつもりはない。二、その理由をAに聞くのは止めて欲しい。お分かり？』

「タダでお願い出来るとでも？」

俐久『だったら力づくで･･･って言いたい所だけど、俺はガキに手を出すほど落ちちゃいない。だから一つだけ、教えてやるよ。』

〈グイッ！〉

俐久『興味本位であいつに近づくな。ガキに手を出す真似はしたくねぇ･････だけどそん時はとことん潰す。今後、外を歩けなくなるくらいに･･･な？』

俺の胸ぐらを掴んでそう言って
フゥー･･･と煙草の煙を顔に吐き

俐久『分かったら、帰れ。』

トンっと胸を押された。