Liar Smile！１ (ページ30)

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11-1 (you) 心の傷ページ30

俐久『やっぱ気づいてたか。勘良さそうとは思ってたけど･･････ま、いっか。』

私を担いだまま、俐久はつまらなそうに呟く。

(奪うって･･････なんなのよ･･･ホント。)

クォンジヨンの本気か冗談か分からない言葉は
私の調子を狂わせるんだ。

俐久『ほら、降りろ。』

「･･････ごめんね、なんか･･･テンパって･･･」

俐久『焦ったっつーの。電話切れるし、かけ直しても出ねぇし。･･････大丈夫か？』

「うん。あのねっ、この事『言わねぇよ。』

【海飛兄には言わないで。】
そう言おうとした私の言葉は俐久には分かってて
最後まで言うまでもなかった。

あれから･･････

海飛兄はずっと

- ごめん･･････気づかなくてｯ･･････ごめん -

自分を責め続けてるから。

俯く私の顎を上げ
ヘルメットを被せながら

俐久『嫌なこと･･････思い出したか？』

「･････････ううん。」

俐久『･･････乗れ。』

大きく首を横に降る私を見て
それ以外は何も言わずに
バイクの後ろに乗せ･･････
家とは逆転方向に走り出したんだ。

俐久の何も言わない優しさは

今の私には救われた。

加速するスピードは
流れる涙を拭わずとも横に流れたんだ。

.

.

.

中学一年春＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

《Aー！おっはよー！》

「おはよー ♪ クラス一緒だったねぇ！！！」

《マジ！？やったぁ！》

新しいクラスに新しい教室。

《うわぁー、見事にばらけたね ; ; ; 》

「あー･･･だね (苦笑) スジと一緒で良かったぁ！」

彼女はキム･スジ私の幼馴染。

スジは小学校からの仲良し。
見事に仲が良かったグループの子は分かれ
スジと私は同じクラスになれた。

『あ！うちのクラスの人～？一緒に行こうよ ♪ 』

「うん？えーっと･･･」

『私はノ･スギョン ♪ よろしく～！』

そんな中で少し垢抜けた子が話しかけてきて

スギョン『ウケる～！！スジってホント馬鹿(笑)ね、A！』

スジ《えー！そんな事ないでしょ！》

新しいクラスでも楽しい日々が続いた。