ふたりぼっちステラ【東京喰種】【滝澤政道】 (ページ17)

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✵過去話ですか、ありがちですね。ページ17

何から、語ればいいのだろうか。

今から5年前、18歳だった自分は探偵をしていた。その当時は、CCGに捜査官として所属はしていなかった。

だから、喰種の事件も自分の手で解決できると思っていたし、実際にそうしていた。
(というのも、犯人が喰種であることを突き止めたあとは、警察やCCGに匿名で通報するだけだったのだけど)

しかし、ある事件がきっかけで、捜査官になることになったのだ。

それは、とある喰種が起こした事件から始まった。
CCGの捜査班が追っている喰種は、いつも通り、人間を捕食しているところを捜査官に見つかり、逃走した。
そして、捜査官達はそいつを追っていたのだが、なかなか尻尾を見せない喰種に苛立っていた。

「……どうせならさっさと出てきてくれれば楽なんだろうけどね……」

「まぁ、確かに。でも、そう簡単に出てこないから厄介、ですよね」

「……篠原特等。」

「うん？」

「あの、鈴屋三等は……」

「………」

彼＿＿後に篠原特等と判明するのだが＿＿も、他の捜査官達と共に喰種を追いかけていたのだが、中々進展しない状況(+問題児の教育)にうんざりしていた。その時、一人の捜査官が言った。

「篠原特等、あれは……」

指差す方向を見るとそこに居たのは、喰種に惨殺された死体の側にしゃがみ込み、興味深そうに見分を行う少女＿＿もとい、自分だった。

「なあ、お嬢ちゃん。…そこで何をしてるのかな？」

篠原特等が声を掛けると、自分は彼を見て首を傾げた。

…ここからは、NO sideで語らせてもらうとしよう。