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「すげー。ネックレス?」

「そうそう。」

ネックレスって束縛とか深い愛情って意味があってね。

それで、俺が滉くんのこと愛してるって分かりやすいと思ってネックレスにしたの。

ちょっと重たすぎるけど、首元で光ってると俺が滉くんの命を握ってるみたいで好きなんだ。

皆も首元でさりげなく光ってるネックレスで予想がつくだろう。

滉くんは俺の。
重たい愛をあなたの首に巻き付けて置きたいと思ったから。

「毎日つけるね。まじ嬉しい」

指輪と迷ったんだけどさすがに重たすぎだと思って辞めたんだ。さり気ない愛情が俺らしいし、

「次は俺ね」

そう言って袋から出てくる小さな箱。

「え、ガチで言ってます?板倉さん」

「ガチだよ笑。」

俺の驚く反応を笑いながら差し出すそれは小さいながらにキラッと光った。

「結婚指輪?もしかして」

「違うよ!オシャレで着けて」

右手を取り、薬指にはめてくれる。

「そこは薬指なのね」

「俺の愛情だからね」

オシャレでって言ったけど少しぐらい意識するじゃん。

俺は重すぎると思ってネックレスにしたのに、
滉くんが指輪くれると愛がダイレクトすぎて照れちゃうね。

滉くんから貰った指輪がついた右手を眺める。

「なによ、そんなに嬉しいの?」

「嬉しいっていうか愛されてるなって思っただけ」

指輪のついた手を滉くんの前に出すとぎゅっと握られる。

「滉くんの手冷たいね」

「Aに温めてもらうために冷たくしてるんです。」

「なにそれ笑」

顔を上げるとバチッと滉くんと目が合った。

そのままお互い何も言わずにただ、
視線だけが甘く絡む。

目を合わせるというのは最大の愛情表現なんだと思う。

だって好きな人じゃないとこんなに目なんか合わせらんないもん。

言葉がなくても態度が教えてくれる。
この目を合わせるだけで以心伝心が出来る。
滉くんにとって俺がどんな存在なのかが分かる。

滉くんの熱を含んだ瞳に俺が映る。
俺の瞳にも滉くんが映っているのだろう。

「無くさないでね笑」

「サッカーやる時以外は外さないから安心してください。」

グッと親指を出して笑ってみせた。

はいはいと頭を撫でられる。
やっぱり俺は滉くんとのこの関係が好きだ。

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設定タグ:サッカー日本代表 , 板倉滉 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います!待っていてください (2023年1月27日 22時) (レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷、とっても面白かったです!リクエストが可能かは分かりませんが、こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです! (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かんざき | 作成日時:2023年1月17日 17時

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