愛寵(I.K) ページ47
2021年
早く家に帰ろう。
部屋の飾り付けをして、ご飯を作ろう。
「もしもし滉くん。」
お昼すぎ、
まだ寝ているだろう板倉さんに電話をかけると、おはようと眠たそうな声が帰ってくる。
「家出る時言って。迎えに行くよ」
「了解ー。ありがとう」
外は雪が降っていて、キラキラと光っている。
雪の結晶は手のひらに落ちるとすぐに、
熱と共に小さくなって消えてしまう。
今日はホワイトクリスマス。
海外では珍しくないのかもしれない。
でも、日本人の俺としては少し憧れがあったので嬉しい。
滉くんにしっかりプレゼントも買った。
毎年恒例のクリスマスパーティーは、今回は俺の家で開かれる予定。
滉くんは何をプレゼントしてくれるだろうか。
俺のあげるプレゼントに喜んでくれるだろうか。
楽しみで心が踊る。
去年のクリスマスに滉くんに貰ったマフラーを巻き直す。
滉くん滉くんって、
自分の生活に滉くんがないと死んでしまう病気にでもかかってるんだな俺は笑
滉くんから電話があったので
部屋の飾り付けやご飯の準備が一通り終わらせすぐに車を出した。
「おまたせ」
「お、来た来た。メリークリスマスA」
家の前に着くと
すぐに車に乗り込んできた滉くん。
ぼさっとした茶髪に袖の伸びたロンＴを着てる滉くん。
俺だけにしか会わないからって気抜きすぎね。
「元気してた？」
見るからに元気そうだが一応聞いてみる。
滉くん寒いの苦手だし、
雪も降っているので暖房を入れた。
試合やらなんやらが重なり直接会うのが二三ヶ月ぶりだからな。安否確認は大切大切。
「今元気になったかな〜」
ニヤッと俺の方を確認しながら言う。
「えっ、なにそれずるい。」
今元気になったとか、俺に会えたからってことだよね？
「じゃあ俺も今滉くんに会えたから元気になったよ」
「うわ！真似された笑。俺がせっかくいい返事を考えて言った言葉！」
俺と会ってない時はほんとに元気なさそうだのね。
「Aやっと車の免許取ったんだね」
いつの話よ。とっくに取ってたわ。
まあ、滉くんを乗せるのは初めてだけどさ、
「滉くんを乗せるために取ったんだよ」
「嬉し！かっこいいじゃんA」
珍しく俺の事を褒める滉くん。
かっこいいなんて久しぶりに聞いたぞ
車にエンジンをかけ家に向かう。
運転に集中するために眼鏡をかけた。
「眼鏡なんてかけてたっけ？」
「あー、運転する時だけね。」
滉くんの前で眼鏡なんてしたことないからな。
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
