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「俺二三日ここ泊まるけどいい？」
「逆にいいの？」
「だってA、俺がいないとそのまま死んじゃいそうだから」
俺がいた方がいいでしょと言ってくる。
ええ、もちろん。
俺の気持ちは滉くんにはお見通しなようです。
「なんか食べれそうなやつも色々買っておいたけど」
「うん、ありがと。食欲はあるから安心して」
家は隣だったいうのに、
俺ん家に泊まるとかこの日とすごく過保護だな。
「滉くんが作るご飯が食べたい」
滉くんが俺の事を心配してくれるのが嬉しくて、
少し子供の頃みたいな喋り方に戻ってしまう。
滉くんの優しさを貰えるのは自分だけなのだと、俺だけが滉くんを独り占めできているこの優越感に浸る。
「滉くんそれ、俺があげたパーカーでしょ」
滉くんが着ているモコモコの紺のパーカー。
いつかのクリスマスであげたやつ。
こっちに持ってきてたんだ。
「これ暖かいから好きなんだけどもうボロボロ。また新しいの買ってよ」
「いいよ全然買う買う。」
高校のときに買ったそんな高くないパーカーなのに、もう何年着てるんだ。
「今度はもっとちゃんとしたやつ買ってあげる」
「なんでもいいよ笑。俺はAに貰えるだけで嬉しいから。」
滉くんはグッと親指を出してニッと笑った。
「滉くんもこっち座ってよ」
ソファーに滉くんも座れるように起き上がる。
無理しないでねと、支えてくれる腰の手に口角が上がってしまう。
「手、まだ痛む？」
「うん。」
傷口がズキズキと脈を打つ感覚がする。
握ったりするのは普通に痛みそうでまだ怖い。
「ちょっと手貸して」
「はい、」
なにかを思いついたのか俺の手を持つ。
「なにすんの？」
「いいから」
黙っててと言うので、大人しく滉くんが何をするのか待ってみる。激痛が走る手を滉くんの口まで持っていかれる。
「あっ、ちょっと待って」
滉くんが何をしたいのか分かってしまった。
すぐに静止しようと思ったのにそれは既に遅くて、
「……んっ」
滉くんにがぶっと指を食べられてしまった。
「やだっ、」
傷の痛みが
どんどんと滉くんに食べられている指先へと流れる。
手の痛さなんてどうでもいいくらい、
滉くんが俺の指を噛んでいるこの行為に脳が痺れていく。
滉くんの口の中の熱が俺の指へと伝わる。
がじっと甘噛みされ噛んだ所を優しく舐められる。
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
