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俺にはよく分からないことばっかりだ。
「俺もさ、恋愛とかよくわかんないんだけどAが良いって言う人がいいのかなって思っていつも紹介してて……」
困ったように笑う滉くん。
「でも、どの子もAよりの楽しいって思える子がいなくて俺もどうしたらいいかよくわかんない」
滉くんの茶色い瞳に不安そうな俺が映し出される。
「俺だって特別お前だけに優しくしてんだよ？誰にでも優しい俺じゃないから」
俺だけに優しい滉くんであって欲しい。
いつも言おうと思っても出てこない言葉。
お互いがお互いをわかり合っているからこそ、こうやって何も言わずも伝わる関係が好きなんだ。
俺だけが君に執着してるもんだと思っていたのに、そうではないらしい。
「思い出も、可愛さも、面倒見たくなる衝動も、
安心感も、優しさも全部Aに優先したくなっちゃう自分がいるんだよね。」
そう照れくさそうに頭を搔く滉くん。
「俺このまま滉くんと一緒に居るとさ、30歳で魔法使いになっちゃうよ。」
なんて自嘲するように笑ってみせる。
彼女いない歴年齢の俺にとっては笑える話だ。
「じゃあ俺もなれるかもな。」
「へっ？ガチで言ってる？」
掴まれていた手が緩んでいくと同時に滉くんの口元も緩んでいくのがわかる。
「俺そういうのないからね？意外と笑。」
意外と、、
学生時代にはわりかし絶えずに女の子が居た滉くんにそんなことがあるのだろうか？
「全員に俺に気持ちがないからって冷められて振られてるんだよ。」
どうやら俺と滉くんが一緒に遊んでいるのが原因らしい。
「じゃあAが結婚したら俺も本気で結婚相手探すわ」
この案どう？と
キラキラとした目で思いついたご様子。
「俺死ぬまでしないと思うけどそれでもいいなら」
わざと意地悪のことを言ってみる。
俺が死ぬまで板倉滉を超える人間が現れないと思ったから墓場まで一緒になるね。
「お前が死ぬまで俺の隣にいてくれるならそれでいいよ」
いつものように優しく頭を撫でられた。
「てか、彼女まだいるよね？聞かれてるんじゃない？」
「もう別れるから大丈夫っしょ」
へにゃりと笑う滉くん。
大丈夫じゃないよあなた。
どう見ても気まずいからやめて。
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
