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外に出ると冬の冷たい空気がツンと鼻の奥に入る。
「滉くん」
待っててくれた滉くんの手を握る。
「冷たい」
そりゃ長いこと待ってましたからねと、
不機嫌そうに握った手をポッケへと引きずり込まれる。
「もう迷子になるなよ」
「俺の事置いてった滉くんたちが悪い」
そういえば上着を全て薫さんの車に置いてきてしまったんだっけ。
めっちゃ寒いな…
「ほら、首貸して」
「ありがと、」
寒くて震えていたら自分のマフラーを巻いてくれた滉くん。
「薫も家帰っちゃったから歩いてホテルまで行くよ。」
「うん。」
マフラーから俺の知っている優しい匂いがして安心する。
「痛っ」
嗅ぐなと、頭を叩かれる。
「なんかされた拓実くんに？」
「なんで笑」
別にやましいことなんてしてないけど滉くんにキスしそうだったなんて言ったらまた話がややこしくなるだろう。
「だってA、なんでもかんでも断れないからそのまんまの流れでしちゃいそうだから」
「しちゃうって何をするのよ笑。」
あっぶねー、
こういう時に滉くんの勘はするどいからな。
良かったー！キスしてなくて笑
てか、流れに弱いのは滉くんもだからね
「俺を迎えに来てくれるの薫さんだと思ってたんだけど玄関開けたら滉くんだったからびびった」
「だって薫が迎えに行けってうるさいから。」
俺が迎えに来て正解だったと、頷く滉くん。
さすが長い付き合い。
薫さんよくわかってんね俺の事
「ホテル着いたらすぐ風呂入ってね」
匂いが気になったのか俺の首元に顔を近づけ、
スンと匂いを嗅いでくる滉くん。
「変な匂いする？」
「拓実くんの匂いがして嫌」
普段そんな事を言わない滉くんからの珍しい発言。
眉間に皺を寄せ不機嫌オーラを漂わせている。
滉くんの顔を見ればだいたい何を言いたいのかすぐに分かってしまう。
「ほんとになんもしてないよ。ただご飯食べただけ。」
心配だったんなら口に出して言えばいいのになー
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
