･ ページ27
「そのブレスレット？滉から貰ったの？」
それそれと、
指される左手にはこの前滉くんから貰ったブレスレットが光ってる。
「そうなんですよー！」
自慢げに手首を振り見せびらかす。
やはり滉くんが言っていた通り会う人会う人にそれ滉のでしょと聞かれる。
効果は抜群らしいよ滉くん。
「なんかAが人のモノになったみたいやな」
「えーなんですかそれ」
へらっと言う拓実くんだが、
一気に緊張が走る。
左手に手を伸ばしブレスレットに触れる拓実くん。
「もしかして滉もお前のこと好きなの？」
なに？！どゆこと！
少しの沈黙のあと俺を試すように言い放つ。
「えっと……」
声質でふざけていないことは伝わる。
前が見れない。
拓実くんがどうな顔で聞いているのか分からない。
これで好きだと言ったらどう思われるのか、
ゲイだと思われても嫌だ。
だって滉くんが好きなわけであって、男が必ずしも好きという訳では無い。
ただ好きになった人が滉くんだった。
それがもし女の子だったらその子のことが好きになる。
そういうことなのではないのか？
「A、」
「はい」
顔にかかる髪の毛を耳にかけ、距離を縮めてくる。
なにか言いたげな顔で俺を見つめる。
「なんですか」
恐る恐る聞いてみた。
「俺のことも好きになってくれない？」
はい？
ん？
言われると思っていなかった言葉が返ってきて思考が停止する。
「ちょっと待ってくださいね」
一旦立ち上がる。
この人は俺の事が好きなのか？
気づかなかったぞ？
いつから？
「好きじゃなかったらここまでせえへんで？」
俺を追いかけるように立ち上がる拓実くん。
ですよねー
だらだらと冷や汗が背中に流れる。
俺自覚ないだけでけっこう人たらしなのだろうか、
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
