乱れ怠り花腐る。 (ページ1)

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高嶺の華ページ1

恋は突然に。そして私を盲目にさせた。
私は彼女に一目惚れした。
『これは運命だ。』
何処かの安っぽい恋愛ドラマに出てくる俳優の台詞。
本当に叫びそうになった。

彼女はAというらしい。
しかし、私は下衆で、法螺吹きな最低男。旧くからの友人にさえ、呆れた眼差しで罵倒された。
振り向いてもらうことすら、困難で…日々を密かにかつ、陰湿に暮らすことしかできなかった。

しかし、私からの大人気ない懇願のせいか、友人の力でAともやっとの思いで口をきく程度にはなった。
素直に嬉しかったんだ。
でも、人間って劣化した感情も勿論少なからず抱くわけで触れたいだなんて思う。無理強いでもいいから彼女を掻き回してやりたい。
その瞳に脳裏に私だけを刻んでほしい。

思いたってしまったんだから。
うん、、、やろうか。
部室へ急いだ。筆入れのカッターナイフを出し入れして。

それからは、単純だった。
椅子に座る彼女を床に叩きつけ、純な肌を愛でてからすることにした。

この上なき志向だった。無理矢理抱かれていようとも、感度は良好。何度も愛を囁いた。返答は無かったが。

そっと優しく這うように刃先を滑らせた。痛みに喘ぎ、喚く姿は若い新芽や花弁を摘む様子に実に似ていて、今までにない絶頂を迎えた。
嗚呼、意識が遠のく。素敵なユメ。
彼女にとっては悪夢か。まあ、いい。

我に返ると、私の愛した全てに切れ込みがはいっていた。
溢れる甘美な苺ジャム。はみだした厚みのある肉。否、パイ生地にぴったりで美しかった。
これでよかったんだ。幸せ。食べてしまおうか。

それでも散ってしまった花は。
もう蘇らない。なんて、虚しい。
もう彼女は高嶺ではなく、雲の上の存在。もう霞んで、手は届かなくなった。

(楽園から追放されたアダムの気分。)
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自分だけの人を手に入れようとしすぎて、奔走が迷走になってしまった(笑)
一方的な態度が招いた結果です。
可哀想な人。本当に可哀想。
でも君自業自得だよね。っていう
哀れな人間の一人です。
よい子は真似しないでね！