弟が無能な訳ない【wrwrd】

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utside

ここに来てからどんぐらい経ったか分からん。

真っ暗だから朝か夜かも分からんくて。

嫌に静かで本当に嫌になる。

溜息をついていれば聞き慣れた声が上から聞こえて来て。

責める様で心配して怒る声。

...それはAの声で。


その声も聞こえなくなって、少しするとまた"僕"の声がした。

ut?「どう？此処に慣れた？それとも早く出たい？」

ut「出たいに決まっとんやろ。はよ出せや。」

ut?「...ホントに出たいならとっくに出れてる筈だよ？」

ut「いや、出れへんやん。」

ut?「出ても大丈夫か、不安なんでしょ。」

ut「...んな事ないわ。」

ut?「ほら迷った。」

ut「...煩い。」

ut?「何時か爆発させて、みんなに迷惑かける。怒らせる。」

ut「...んな訳ない。」

ut?「実際に否定されて怒られて、いらない扱いされたのに？」

ut「...そうだよ。」

ut?「まだ信じてるとでも？」

ut「っ、たり前、や。」

ut?「...ここでは嘘つかなくていいのに。」

まぁいいや、とまた消えていく"僕"。

僕はあんな扱いされたけど、本心やない、弄りや、大丈夫。

大丈夫。

Aは否定せんし、信じてくれるし、守ってくれた。

Aは裏切らん。そんな訳ない。


...あっていい訳、ない。



...あ、こんなの、言い聞かせてるだけ？

そっか。

僕のとこには、


...だれも、おらんのや。


+++++
くっっっっら

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