弟が無能な訳ない【wrwrd】

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utside

真っ暗で、冷たい中にいる。

口を開けると、こぽ、と音を立てて泡が上がっていく。

...海の中。

どうして此処に来たんだっけなんて、自分からしたら愚問で。


家から出てきて、学校の方に歩いてた。

いつもの交差点まで行って、渡ってる時に、車が突っ込んで来たのだ。


...ﾋｭ、と喉が鳴って、そこに立ち尽くす。

避けなきゃ、逃げなきゃ、

そう思っても、足は動いてくれなくて。

死にたい、何て思ってる自分でも、ホントの死が近付いたら、こんなに恐怖感があるんやな。

...とか、逆に冷静だった気がする。

最後には、諦めた様に目を瞑る。

その０.何秒後には衝撃と酷い激痛が来て、地面に落とされる。

痛いから、さっさと気絶してしまいたいのに出来なくて、

やっと意識が落ちてきた時、

パトカーの音と、


クラレ先生の声が聞こえた気がした。


で、この真っ暗な海にいる。

真っ暗な海は、自分の心にも見えて。

ut「自分自身に閉じ籠る、な。自分で言っといてクサいわ。」

誰に見られる訳でもないし、自傷的に笑ってやれば、そうだね、なんて声がして。

??「ねぇ、このまま閉じ籠るの？」

ut「...どうなんやろな。でも、とりあえずは出たいわ。」

??「出ても否定されるだけなのに？」

ut「...は？」

??「いつかAも僕を置いて行くんだよ？」

ut「っな訳！！」

??「ない、て言いきれるの？」

ut「...っ、でも、Aはそんな事せぇへんわ！」

??「本当？実は不安じゃないの？」

ut「ごちゃごちゃ煩いわ、僕のこと何も知らんやろ！」

??「知らない何て言ってないよ？だって、









...僕は"僕"で、"僕"は僕だからね。」

ut「...っぼ、く？」

ut?「うん、そうだよ。」









＿だから、僕は"僕"を否定しないよ。

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